農業日誌
私の農業体験記 2012年6月

  120601 晴れ

上:スイカ/下:カーネーション4色
スイカが咲き出すとおちおちできない。
雌花が咲けば、早朝のうちに受粉させなければならない。
というわけで、朝一に畑へ出かけることになる。

母の日も父の日も間に合わなかったカーネーション。どうやら、白・黄色・ピンク・赤の4色らしい。
綺麗な時に愛でるのは礼儀だと思うので、毎朝、摘むようにしている。



  120602 曇り

周りの水田で、一斉に田植えが始まった。
私は、普段通り畑の潅水。スイカの雌花はまだ咲かい。ジャガイモ・イチゴの跡地は元肥を入れて鋤き返し完了。何を植えようかな〜



  120604 薄曇り


八朔畑の花

キュウリ

少し様になってきたスイカ
花畑が一斉に咲いた!
これを摘んで持ち帰ったのですが、これでお花もほぼ終わりです。
暫くは露地物はないそうで、また夏の太陽が照りつける間はお休みになりそう。

八朔畑の一角に蕾をつけていた花が咲いた。1日しか咲かない花だそうで、これも持ち帰った。

キュウリを収穫した。立派な大きさになったのですが、写真で分かるように、地面についてしまう。
キュウリだけではなく、トマトもナスもマニュアルのように背が伸びない。

私の不慣れが第1原因だが、定植後、苗が育つ間に全く肥料を与えなかった(マニュアルに指示がなかった)のも大きな原因と思っている。



  120606 晴れ
トマトの成長が止まり、黒ずんできた。調べたら、尻腐れ病と分かった。
 ・土壌の乾燥し過ぎ
 ・地温が上がり過ぎ
 ・窒素肥料過多
 ・カルシウムとホウ素の吸収が少ないとき

マニュアルでは「雨さえ防ぐ」とあるが、土の乾燥が気になっていた。また、地温上昇の注意はなかった。やはり「生き物」は難しい!

今日は、全ての黒マルチを撤去。トマトとキュウリに、地熱上昇を防ぐ藁シートを張った。



  120607 晴れ

草刈り前

草刈り後

新たに定植した花たち(12株)
久しぶりにまとまった時間が取れたので、気になっていた草刈りです。

ところどころ、写真下のように「お花畑」になっていました。

草刈りは午前中に終わりましたが、まあ〜暑いこと!
今でこんなんだから、真夏になったら大変だろうな。

野菜畑に思いっきり水遣りをした。
まるで砂漠にしみ込むように消えていく。
マニュアルに従っていたら、どれも水不足で元気がなくなる。
きっと、マニュアルで想定しているより、はるかに悪い土壌なのであろう。

午後から、新しい花の苗が到着。最近は、御仏壇の花は自給自足しています。


  120608 曇り(午後から雨予報)
今日は出勤。珍しく仕事(用事かな?)があるので、朝早くに畑へ。水遣りをたっぷり行う。
 トマト
マルチを剥ぎ潅水も増やしたが、尻腐れ病は止まず。今日も罹患したトマトをもいだ。
 キュウリ
先の2株は刈れる寸前だが、後植えの2株は順調。今日も摘んだが、早や「供給過剰気味」
 ナス
順調に結実している。もう少し大きくなるのを待って収穫しよう。
 スイカ
受粉作業をした4ヶ所ののうち、結実は2ヶ所。育ってくれ!
 トウモロコシ
スクスクと成長。次は、追肥と消毒をしよう。

水田に変わった!タマシギが来ていないかと探してみたが、いない。この辺りの農地には「素掘りの水路」がない。やはり水鳥が繁殖する環境にないのだろう。その代り、コチドリと出会った。でも今日はカメラを持っていなかった。



  120612 雨
家内は、生石の別荘地でアカショウビンを見つけてから、まるで恋人のもとへ通うように、毎日行っている。
私は、一泊二日の野鳥荘と出勤があり、畑は4日ぶりです(水遣りは家内に頼んだ)。今日は雨、雨は畑にとって嬉しいことなのだと実感できます。

 トマト
本日「追肥」
よく実をつけるのですが、尻腐れ病は止まず。熟してきても最後は病気に負ける。

今日も罹患したトマトをもいだ。さて、無事に育つものはあるだろうか?
来年は、作るのが簡単だと言われるミニトマトにしよう。

 キュウリ
本日「追肥」
後植えの2株は順調で、家の消費だけでは、早や「供給過剰気味」

 ナス
本日「追肥」
途中不安はあったが、結局、5株とも順調。昨夜はナスをたっぷり使ったカレーを作った。美味なり!
 スイカ
本日「液肥」
順次、受粉作業をしているが、結実は2ヶ所。

うち1ヶ所は10cm程に成長したが、もう一方は止まったまま。無理かな?
 トウモロコシ
本日「追肥・殺虫剤」
スクスクと成長。もう花が咲きそうだ。

チャンと殺虫はできているのだろうか?
これが不完全だと、肝心の実が食べられてしまう。
 サラダ用の菜
(名前が思い出せない)
大きくなり過ぎてしまった。4日のブランクは大きい。
無農薬だけに虫に食われたが、きっと美味しいはずである。

これの後には、ダメ元で枝豆を撒いた。どうなるかな?
 お花畑
本日「液肥」
もう終わりかなと思うのですが、キンセンカが頑張っている。
カーネーションは今が盛り。
ケイトウが順次咲いているが、摘む時期が分からない。きっと手遅れになるだろうな


  120614 快晴
梅雨の晴れ間で、今日は全国的に快晴のようだ。
田植えは終わり、風景は何となく弛緩している。昔なら、田んぼで捕食する「アオサギ・アマサギ・ケリ・タシギ・タマシギ」などが観察できたが、今はいない。僅かに、先日コチドリに出会っただけです。いまの田んぼには泥鰌はいないということなのだろう。


天水受けの屋根に日除けのシートを付けた
トマトは熟し始めるのですが、尻腐れ病に負けてしまう

収穫した花と野菜
今日は、ライオンズクラブの旧友と野鳥荘で過ごすことになっている。
そこで、朝から畑作業を済ますことにした。
家内から、花を4株託された。
花は入替の季節を迎えており、先日から補充をしている。
お蔭で今は、新旧を花を摘むので、種類も多い。

野菜の収穫は、ナスとキュウリが順調です。今日の収穫は、何かと迷惑をかけているお隣さんへ。

トマトは熟すのですが、尻腐れ病に負けてしまう。
病にかからず、熟してくれるトマトはできるのだろうか?

天水受けの屋根にUVシートを付けた。
なにせ、雨水を集める目的て一番安いものを選んだため、日影を作ってくれないのだ。

ところが、このUVシートの注意書きに「直射日光を避けて」とある。いくら訴訟社会とはいえ、ここまで保身に走ると自己否定になってしまう。



  120616 雨
どうやら本格的な梅雨入りらしい。梅雨前線だけではなく、台風4号も来ている。向こう1週間は「雨予報」です。

今日は、コメリへ資材の購入へ。土壌改良用のパーライト、壊れてしまったフルイ、尻腐れ病対策の相談、苗の購入などです。
 ・雨だけではなく風も強くなってきました。良く育ってきたトウモロコシが風で倒れそうなので、プロ農家のまねをして、柵で囲い込みしました。
 ・トマトの尻腐れ病はカルシウム不足が原因だそうで、カルシウム入り液肥を購入。だが、雨続きでは液肥を葉面散布するタイミングがない。早く、病気から抜け出したいものだ!
 ・大きくなったキュウリとナスも収穫。こちらは順調です。
 ・スイカは、受粉させた半分しか結実しない。更に、育っているのは「一個」だけ。
 ・合羽を着ての作業で、ついでなので、オクラの苗を定植しました。大丈夫やろか?
 ・ダメ元で撒いておいた「枝豆」が発芽していた。
 ・お花も咲いているが今日は摘まず。
追記
今日は迷彩ネットを使って、野鳥荘に「野鳥の観察場所」を作るつもりでしたが、1週間は雨続きの様子。何時になるかなあ〜



  120617 曇り

希望の星「スイカ」

発芽した枝豆

ジャンボタニシ
明け方に雨があがり、今日明日は「曇り」の模様です。

早速、カルシウム入り液肥をトマトにスプレーした。せめて、最後の一粒でも無事に熟して欲しい。

スイカは希望の星です。成長中はこれだけ。何とか食べられるまでになって欲しいものです。

私は、農協に批判的であった。農業の真似事を始めて『緩くない』と実感してきた。

今月初めに田植えを終わったばかりの水田では、もうジャンボタニシが発生。
植えたばかりの苗の茎を食べてしまうため、「もう三度植え替えた水田」もあるそうだ。



  120620 雨

台風一過です。と言っても、和歌山北部では、やや風が強かった程度でした。

八朔畑(写真)の倉庫につっかい棒(脚立を利用)をしたり、日除けのUVシートを外したりしたのですが、要らなかったみたい。

トウモロコシが風で倒れ気味です。でも柵内だから大丈夫でしょう。

トマトは、カルシウムの葉面散布で改善顕著です。
ただ、ミニトマトが1株あることに気付かず、摘果してしまいました。大失敗です!

梅雨は植物にとって「恵み」なのでしょう。雑草もご覧の通りです。草刈りが大変です。


  120621 雨

八朔がビー玉ほどに

トウモロコシの雄花

枝豆
梅雨真っ盛りです!
雨の中、畑の点検に行ってきました。

八朔はビー玉くらいに成長です。
成長とともに、自然に優劣が出来るようで、実は淘汰されていくのですね。
これなら、摘果は心配するほどではないかもしれません。

トウモロコシはオス花が咲き出したのですが、肝心の雌花の穂が出てきません。これでは、結実は怪しい限りです。
立派に育ったのですが、収穫に至らない可能性が高い。
やっぱり、初心者には緩くないですね!

ナスとキュウリが大きくなっていた。これ以上大きくなると、ツルの方が痛んでしまうので、雨の中で収穫。ご近所に差し上げました。

トマトは病気から脱却。でも、間違えて剪定した実は戻らない。農業にはリセットがない!

枝豆が急成長。周りの雑草もすごい勢いです。雨上がりのどこかで、草刈りが必要だね!

も満開だけど雨脚が早く摘むことは断念。出来るだけ早く摘んであげよう。

  120623 曇りのち晴れ

スイカも大きくなってきた

トウモロコシの雌花

ミニトマト初収穫

ミニトマトの房

大玉トマトも健全に熟している

摘んできた花
今日は追肥をした後、八朔畑の「草刈り」を予定していました。

その前に、畑のすぐ近くにある診療所で、先日の検査結果を聞こうと診察券を出しておきました。

概ね1時間後に呼ばれると言うことで、追肥の途中で診療へ行ったのですが、今日は急患が多いらしく、なかなか順番が回って来ません。

結局、結果を聞いたのは1時間半後でした。その頃は「カンカン照り」で、草刈りをする気が失せました。
ちなみに、検査結果は、尿酸値(痛風)がグレーゾーンであること以外は無罪でした。
スイカはノビノビとツルを延ばしているが、成果は写真のように1つだけ。それでも確実の大きくなっています。

雌花を心配していたトウモロコシですが、やっと半数に雌花が咲き出した。今日は、追肥と殺虫をしました。

嬉しいですね!
やっと尻腐れ病を脱却して、ついにトマトを収穫しました。

ただ、ミニトマトの方です。わたしは、ミニトマトの株があるのを知らず、実を5個前後にして滴下していました。大失敗です。
でも、気づいてからは滴下していませんので、房状のミニトマトも収穫できるでしょう。

大玉トマトも健全に熟し始めました。まもなくこちらも収穫できそうです。

枝豆オクラの、以前撒いた時無し大根の生き残り3本が成長しています。
きっと収穫まで行けると思います。

キュウリは元気のなかった2株も復帰してきて、収穫数が増えてきました。
ナスも日々収穫できるので、周りに迷惑をかけています。

最後は、花摘みです。まさか、私が「お花畑」の管理をするなんで、思いもよらなかった。

 120625 雨のち曇り
予報では朝方に雨がある筈で、その心算で畑へ行き、草刈りを始めました。
湿度100%で、泥除けの上下(通気性はない)を着ての作業で、滝のような汗です。やはり脱水症が気になりますね。

一旦止んだ雨がまた降り出し、それもきつくなってきたので10時半で作業は中止。家へ帰り、ウエアを洗い、シャワーを浴びたころに日が照りだした。今日は不安定な天候なのだろう。



 120626〜29

今年も半年が終ろうとしています。
水田も、田植えを済ませて1月になります。ジャンボタニシの発生が予想より早かったそうで、毎アオサギ・日、田に出て網で駆除しています。稲の定着確実になったところで、水田の水位を下げれば、ジャンボタニシの被害から逃れられます。


孵化したジャンボタニシ

カラスに齧られたスイカ

受粉したスイカ

トマトの挿し木

草刈りを済ませた八朔畑
ジャンボタニシの卵は鮮やかなピンク色で、これが孵化すると写真右のような大きなタニシになります。

農薬で殺す方法もあるそうですが、この辺りでは好まれぬようです。
タニシだけではなく、カブトエビ・オタマジャクシ・メダカなども仲良く住んでいます。

少し離れた水田には、これらの生物を餌にするアマサギ・ケリ・オオヨシキリなどがきており、農薬使用の自粛を物語っています。
プロに負けない収穫を上げているのが、ナスキュウリ。既に、日々の収穫の行先に困っています。

次の収穫はトウモロコシ(の筈ですが…)。無事、中身が詰まっているのか?とても心配です。
希望の星であった、唯一のスイカがカラスに穿られてしまいました。
爺様にお供えをした後、食してみたのですが、結構甘くなっていました。

葉の生育が良くなくて、スイカが丸見えであったことで狙われたようです。次は、稲わらを購入して隠すことにします。

受粉したスイカが5個あります。
とてもすべて成長させるキャパはないので、スイカ自身が「どれを大きくするか」選ぶでしょう。その後で摘果をします。
トマトの難しさを味わっています。
実が黒くなって腐る「尻腐れ病」の対策で、カルシウムの入った液肥を葉面散布しました。

上手く収穫できたので、散布を止めたら4日で再発しました。

水不足も尻腐れ病の原因になるそうですが、多すぎれば「実が割れる」現象がおきます。
成ったままで「完熟」させたいのですが、私では無理だと分かってきました。

それでも再挑戦と、ツルの先端を挿し木しています。
苗に化けてくれたら、イチゴの跡に植えようと思います。
何もわからないので、農協が発行している「農家向けのマニュアル」を手本にしてきましたが、私には大きな認識間違いがあったと思います。

プロ農家の「土」を前提にしたマニュアルを、原野に本家帰りしていた土地では、肥料が決定的に不足していたのだと思います。
・少さかったイチゴ
・小粒なジャガイモ
・トマトの病気
・未発育のスイカ
これらの説明が付きます。

農業は難しいですね!
120628約3週間ぶりに草刈りを済ませました。明日は、梅雨の施肥をしようと思います。



 120630 曇り(きっと雨になるだろう)
トマト 追肥(苦土石灰も少々)・カルシウム入り液肥葉面散布・ホルモンスプレー、ミニトマト収穫
キュウリ 追肥、潅水、収穫
ナス 潅水、収穫
トウモロコシ 消毒(手遅れらしい)、潅水、1週間後に収穫の予定だがどうかな?
スイカ 液肥(ツルの先端にも肥料が必要と初めて知った)、追肥も行ったが土の悪さ(ほとんど粘土状)にがっくり、それでも受粉した実が成長を始めている
八朔畑 施肥

畑作業をしていると、無心になっていることが嬉しい。これは、スケッチ時や大海原での釣りに似た心境です。