北タイ『野鳥三昧』
170216
4時半起床。
やっとWiFiがつなっがったので、最小限の情報をfacebookにアップ。
出発準備をして、朝食会場へ。時刻は6時、まだおばちゃんがおかゆを作っていた。

朝食はセルフです。
おかゆと言うより「おじや」です。トッピングは「匂菜各種」です。私はネギだけにしました。おじやは、味がしっかりしている。ただ、長粒米は口の中でなかなか潰れてくれない。

出国前の「歯茎の腫れ」がまだひいておらず、タイ到着日にマルさんに用意して頂いた抗生剤を呑みつづけている。
抗生剤の副作用で「下痢」になっており、昨夜の夜中から何度もトイレに駆け込んでいる。
ということで、食事も慎重です。そういう意味では「おじや」はありがたい。

今日の予定は「ドイ・サンジュ」です。
6時15分出発。探鳥地到着は1時間後で、夜明けに照準を合わせている。
連日、かなり冷えるので、
 ・半袖のアンダー
 ・長袖のアウター
 ・ポケットだらけのジャケット
 ・アノラック
これだけを着込んでいきます。アノラックが脱げるのは午後になってからでした。


この日の探鳥地は、ミャンマーとの国境地帯。谷を挟んで、両国の軍が駐留し、基地を構えている(写真上の、向こうの山はミャンマー領)。タイ―ヤンマー間がきな臭いとは聞いていないが~国境線を守る~という感覚は、日本人には分からない。

アップダウンはあるが、概ね標高900mで数km続く「ドイ・サンジュの稜線」が本日の探鳥場所です。

禁止のサイン

巨大な笹の、花に群がるセイコーチョウ

ビルマカラヤマドリ
バーダーはタイ人だけではなく、国際色豊かです。誰も彼も重装備(服装も機材も)で、ジーパンにコンデジと言った軽装備は、我々夫婦くらいのものです。

今回のタイ旅行で、最高の出会いでした。種類は約50種、標高差があるので前日までとの重複は殆どなく、しかも「初見参」ばかりです。

私達は『歩く双眼鏡』と言われるチンタナさんに率いられ、稜線を行ったり来たり。次々とチンタナさんが見つけてくれる野鳥に感激です。

ところが、この稜線は『餌付け街道』でもあります。
数十メートルごとに、バーダーが思い思いに「餌場」を設けて、餌付けしています。
目の前にある、
 ・鳴声による呼び寄せ禁止
 ・餌付け禁止
こんなサインは、完全無視です。

お立ち台(餌付け場所)前に椅子を置いて野鳥を待ち受けています。確かに綺麗に撮れるのですが、移動をしないので数は限られるのでしょう。
また、餌場の餌を隠す風もない。野鳥以外は「フォトショップで消す」そうなので、シチュエーションはお構いなしでした。まあ、イズムの違いだけに評論は止めます。

早朝に出会えなかったセイコーチョウ、夕刻前に再挑戦です。セイコーチョウは笹の花に群がる習性があり「今しか出会えない」野鳥です。
ところが、この時刻は気温が上がっており、暑いので「防虫繊維で作ったアウター」を脱ぎました。でも、ここはやぶ蚊だらけで悲鳴を上げました。折角の「防虫繊維で作ったアウター」を脱いでいたのです。馬鹿みたい!

最後は、今回の旅行の主役である「ビルマカラヤマドリ」です。こればかりは、餌場でしか撮れない。
朝は場所取りが大変だそうで、我らは夕方にしました。車内で待つこと40分、17:15に登場してくれて、約30分のワンマンショーを堪能しました。

トイレ(男女とも「花摘み」で済ます)もレストランもない山中で、何とか下痢とも折り合いつけて無事に探鳥終了でした。

夕食はへーファーン群にある大きな商業施設で「タイ風しゃぶしゃぶ」です。
後で知ったことですが、チェーン店でチェンマイにもありました。サービスは「日本のマニュアル」で行われており、安心できました。

『具』は自由に注文できます。吉川さんにメニューはお任せして、私は「ポン酢」を出した。勿論、吉川さんの助言で、日本から持参したものです。これならもう全く「日本の鍋料理」です。とっても美味しかったです。

ここでのサプライズは「誕生日ケーキ」でした!
正確には、明日(17日)が誕生日ですが、明日は北タイの最終日で、1日早いお祝いでした。
この施設でケーキを探し回ってくださったそうで、小粒なケーキでしたが「気持ちの大きなケーキ」に感激しました。
昨日も今日も、夕食の席で「鳥合わせ」です。
北タイの旅行では、吉川さんのタイムスケジュールにお世話になっています。出没する「時間と場所」を熟知する吉川さんならでは行程で、無駄や無理なく「たくさんの野鳥」に出会えました。

明日は、今朝よりさらに早く「6時出発」です。探鳥後はチェンマイへ移動なので、その準備もあります。
ホテルへ帰り、この夜はWiFiが通じたので、facebookも更新できました。まるで水のシャワーを浴びて、冷えた体を毛布で包み「オヤスミ」です。