マレーシア再び | ||||
旅行で感じたこと | ||||
昨年に続いてのマレーシア「探鳥三昧」 | ||||
■酒税500% マレーシアでビールを注文して、その「高い」ことに驚いた。そこで「何で?」と聞いてみた。 マレーシアは、宗教裁判所や宗教警察もある「イスラム国家」です。 ![]() ・殺人 ・飲酒 ・博打 ・豚肉を食べる ということで、法律で「飲酒は禁止」だそうです。ただ、国民すべてがイスラム教徒ではない。マレーシアは、マレー人(大多数)・インド人・中華系の3民族で成り立っていて、教育も刑法も民族別に行われている。 イスラム教徒以外には禁酒は強要されないが、懲罰的な税が課せられる。それが、酒税「500%」というわけです。 私は旅行途中で下痢になり、ビールを飲むことも少なかった。もっとも、高いビールを避けて「氷入りのコーラ」を飲んだことが下痢の原因かもしれない。なんとも皮肉です。 ガイドのシャムさんはマレー人。でも、珍しく「無宗教」だそうで、豚肉もヘッチャラで食べる。そのため、同胞から「奇異な目」で見られるそうです。なお、お酒は「普段から飲まない」そうです。 ※30代で初めてタイへ行ったとき、ガイド氏がイスラム教徒で「食事に困った」経験がある。シャムさんがもし敬虔なイスラム教徒なら、ガイドと言う職業は無理だったかもしれない。 |
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■パームオイル 移動中、頻繁に出会うのが「油ヤシ畑」です。 1957年の独立以降、国土の7割を占めるジャングルの活用法として「油ヤシ栽培」をした。いまも、油ヤシ畑は増え続けており、経済施策として「大成功」と言える。なお、油ヤシ畑の1/3は「国営プランテーション」だという。 パームオイルは、食品添加物として世界に流通し、今では「無くてはならない」ものになっている。ただし、高コレステロール食品で決して「健康に良い」わけではなさそうです。
多様性がないため、油ヤシ畑に棲む野鳥は殆どなく、植物・昆虫・野鳥環境の破壊者と言えよう。 ヨーロッパの環境保護団体が、パームオイルの排斥運動を起こしているそうですが、最早「手遅れ」と言えそうです。 油ヤシは「30年間安定収入」をもたらせてくれる。国家も国民もありがたい作物です。 写真で〇部分にヤシの実がなり、収穫後24時間以内に絞らないと劣化してしまうため、地域ごとに「工場」がある。 こんな理由で「地域雇用」を創設する作物でもあります。 30年間収穫できるとはいえ、年々「樹は大きくなる」わけです。収穫は自動化されておらず「木に登って収穫」するので、育つことは悪夢です。更には「幹は水分が多すぎて使い物にならず、処分も大変」と言う厄介者です。 そこで品種改良され、最近の植樹では「幹のない油ヤシ」が使われている。地面直ぐから葉が茂り、登ることなく収穫でき、処分に困る余分な幹もない。 それでも「無敵」というわけではなく『野鼠の被害』が多いそうです。その対策が「メンフクロウ」と聞いて笑ってしまった。メンフクロウの「縄張り」毎に巣箱があり、大切な油ヤシ畑を守っている。 |
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■日本品質 若いころは順応性が高く、随分無茶な旅行が多かったと思う。市場へ行っては「現地のもの」を口に入れ、強烈な下痢になったことは1度や2度ではない。 今回は充分気を付けていたのに、しっかり下痢になった。私も歳を取り、順応性も耐性も劣化している。 今回の旅行では「私の何気ない言葉」で、何度も「日本品質を求めないでください」と注意を受けた。去年はそんなことはなかったのに… 僅か1年で、私の「ガラパゴス化が進行」したわけで、これは反省事項です。次の旅行があるのか?それは分かりませんが、あるとすれば「意識して注意すべきこと」ですね! |
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■環境への取組 旅行中、マレーシアの「環境への取組」に接する機会が多かった。 ・レジ袋禁止(徹底して行われており、小さな袋も有料で「懲罰的な値段」でした ・ストローも紙製 ・箸やスプーン類も金属製で、日本のように「樹脂製の使い捨て」はない ただ、ここまで環境に配慮するなら「水道事情の改善」も、長い目で見れば環境改善に繋がるだろうにと、反発も覚えた。まあ、これも「日本品質」だと注意されそうだ。 我国も「レジ袋が法律で禁止」になるようですね。我家では、レジ袋は何度も使い回しして重宝している。廃止になれば「購入する」ことになるでしょうね。最後は「燃えるごみ」で出すので、海洋のマイクロチップにならない。 |
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