シンガポール『野鳥三昧』
171003
シンガポール訪問は20年ぶり。当時は建設途上だった人工都市も立派に完成したようです。
「自然は創れる」を実証したシンガポール、今はそこに野鳥が集うという。とても楽しみです!

 171003
5:05 チャンギ国際空港到着 
何せ、この空港は広い。延々と歩きながら「大丈夫やろか?」と心配になった。

入国手続き後、予約済のタクシーでホテルへ向かう。
外は真っ暗です。それでもタクシーから外の風景は窺える。20年前は、建物など「なんにもない」道路を走ったが、今はビルが林立している。私の知らない20年で、シンガポールは「大きく変貌」しているのだ。

ホテル到着6:00
まだ真っ暗で「チェックインは大丈夫か?」と心配でしたが~
24時間いつでもチェックインできる~は、偽りではなく、難なくホテルVilla Samadhiにチェックイン

ホテルVilla Samadhiは、ラブラドール自然保護区内にあり、木造2階建てのコロニアル(植民地)様式です。恐らく、本当に植民地支配者たちが利用したホテルであろう。
 ・天井は恐ろしく高い
 ・1坪以上ある広いベッドには、蚊帳を吊ったであろうフレームがある。ベッドの高さは「テーブルより高い」ことで分かるように、よじ登る感じです。もし、落下したら「半端な怪我じゃすまない」だろう。
 ・ドアはクラシックで、閂(かんぬき)にグッドデザインの南京錠で施錠する。

最近流行の「カードロック」など、超未来の話です。ドア外部(廊下側)にも閂があり、もし「外から閉められたら終わりやなあ」と、ぞっとした。
 ・クロゼットも、とても古風な家具です。内部のハンガーパイプには、背伸びしてやっと届く。どんなモジュールで作っているのか?不思議でした。
 ・予想通り、コンセントが極端に少ないので、持参した「タコ足コンセント」を使って配線工事。バッテリーチャージャー、PC、シーパップ(呼吸マシン)をセット。

サニタリーは、バストイレ一室で、バカみたいに広い。
 ・バスタブが木製で、バカデカイ。これにお湯をはるといったい何時間掛かるだろう?ただ、止水栓が閉まらないので、結局「シャワーの防水パン」と言ったところです。
 ・便器は、シャワーでお尻を洗う方式です。ここでもやっぱり「背面」にシャワーが設置されていて使い辛い。なぜ、もっと使い易い場所に設けないのだろう。
 ・洗面器にも止水栓がなかったが、洗面には何の支障もない。ただ、ここで洗濯をするのは不自由でした。

冷房が16℃にセットされていて、私は寒くて仕方がない。ただ、家内は「とても気持ちが良い」と言う。私が折れて、室内では「重ね着」となった。
なお、サニタリーには冷房装置はない。ガラリ度を開けて『外気を入れる』だけであった。それでも、虫がいないのか、悩まされることはなかった。


まず荷解きをして、今日の行先を相談。今回の旅行では、行程を決め込んでいない。
行き先を「ズンガイ・ブロー湿地保護区」と決め準備開始。衣類を探鳥用に改め、必要な装備をバックパックとポシェットに詰める。
7:30、タクシーを呼んでもらい、初日の探鳥場所へ向かう。

初日の探鳥場所は「ズンガイ・ブロー湿地保護区」です。
ここは海に面した湿地帯で、海峡の向こうはマレーシアという。広くもない海峡に、ひしめくように貨物船が行き交う。今や「ここがアジア経済の中心地」だということが、嫌でもわかる。

スンガイ・ブロー湿地は、自然愛好家にとって夢のような場所です。この87ヘクタールに広がる環境保護区では、寒さから逃れて温暖な気候のオーストラリアに向かう途中の渡り鳥を見られます。こうした渡り鳥の中には、はるか遠くシベリアから渡ってきた鳥もいます。

今日は、スンガイ・ブローの西側(赤い四角で囲った部分)で探鳥です。
マングローブの森で、潮の満ち引きで「湿地」が出来ます。季節がら「水鳥」が渡ってきているはずで、それが狙いです。
■午前中はBuloh Tidal Pondsで探鳥。湿地のシギチ多数と出会う。
■ウエルカムセンターはあるが、レストランはない。昼食は、日本から持参した「おにぎり」です。
■午後からはMangrove Boardwalkで探鳥。

出会った「主な野鳥(詳しくは野鳥ページで紹介)」は、
 ・コアオバト
 ・メグロヒヨドリ
 ・タテフヒヨドリ
 ・アカガオサイホウチョウ
 ・シロトキコウ
 ・イエガラス
 ・ヒメコノハドリ
 ・コウライウグイス
 ・インドハッカ
 ・オオハッカ
 ・シロハラクイナ
 ・ダイサギ
 ・コサギ
 ・アオサギ
 ・シギチ多数(約10種)
 ・ナンヨウショウビン
 ・ズアカミユビゲラ
 ・シロハラウミワシ

 ・キタカササギサイチョウ

ウエルカムセンター付近

この橋を渡るとBuloh Tidal Pondsの湿地が広がる

シロトキコウ

コアオバト

ヒメコノハドリ

イエガラス
ここから先は、Mangrove Boardwalkです

ズアカミユビゲラ

キタカササギサイチョウ

ナンヨウショウビン

オオハッカ
ここの自然は、野鳥だけではない。
きっと「昆虫」の趣味の方には、たまらない魅力があるだろう。

動物も、リスがたくさんいた。
オオトカゲ(大きなものは2mを超える)、蛇、カナヘビなども出会った。
歩くときは、地面も注意しなければならない。

ここで14:30まで滞在。
流石に猛烈な高温多湿と寝不足でバテてきた。ウエルカムセンターでタクシーを呼んでもらい、一旦ホテルへ向かう。

黒雲が湧き、雷がなりだしていたが、タクシー乗ってすぐに降り出した。良いタイミングで引き上げたようだ。


首相官邸かな?

オーチャードロード
ホテルでシャワーを浴びて、少し休憩。

夕方、オーチャードロードへ向かう。
これもタクシーですが、タクシー代には日本の半額以下で、安全で安い。ただし、街で「タクシーを拾う」なんてことはあり得ない。後日これで苦労することになった。

オーチャードロードの所々は記憶があるものの「新しい街」になっていた。それは、東京とか私が知っているアジアの街とも違う「都市」でした。そして、驚愕はあっても懐かしさはなかった。

家内の知人から教わった「飲茶の店」を探して、そこで夕食。
タイや台湾では「飲茶」は安い料理の代名詞でしたが、メニューの料金を見て驚いた。
一皿の値段が5~6SPD(1シンガポールドル=約90円)です。缶ビール(350㏄)が12SPDとなると、呑む量を控えてしまう(写真の夕食(ビール込)で6000円)。

少し散歩して、土産物を探した。途中でスイーツを食べた、これは9SPDで割安であった。
軽くて嵩張らないもので、紅茶を探してみた。5㎝立方ほどの大きさの紅茶が4000円と分かり諦めた。

更に、シンガポールの物価に出会う。
翌日の弁当(パンとドリンク)を購入するため、コンビニへ行ったが、どれも日本の倍はする。今までは「オーストラリアが一番物価が高い」と思っていたが、認識を変えた。シンガポールが一番物価が高い!

天候は土砂降りになった。ホテルへ帰ろうと、タクシー乗り場に向かった。その途中のオープンスナックで見た風景。

インドハッカが、おこぼれに預かっていた。なんともほほえましく笑ってしまった。

タクシー乗り場で並び、無事ホテルへ帰着。こうして、実質「シンガポール初日」が終わった。
シャワーを浴びて、ホテルが用意してくれている「寝酒のワイン」を呑んで爆睡
となった。