シンガポール『野鳥三昧』
171005
シンガポール訪問は20年ぶり。当時は建設途上だった人工都市も立派に完成したようです。
「自然は創れる」を実証したシンガポール、今はそこに野鳥が集うという。とても楽しみです!

 171005
(朝から快晴、晩御飯後にスコール)
昨日同様5時起床で、
メールチェックとfacebook。

7時半から朝食のレストランへ向かう。この道も「通い慣れて」来た。


もはや「1日1回の贅沢」となりました。
想像に従って「あれこれ注文」してみる。
 ・コーヒー
 ・オレンジフレッシュジュース
 ・フレンチトースト
 ・フルーツ
 ・目玉焼きとベーコン+野菜ソティー
勢いで注文したが、1品当たりの量がたっぷりなので、覚悟がいる。
ちなみに、写真は全て「私一人分」です。
どれもとても美味しくて、腹いっぱいにもかかわらず、果敢に食べた。
お陰で、昼の粗食(パンとドリンク)に耐えられた。

やはり「好きなものを好きなだけ注文できる」ことが確認できた。お陰で、呆れるほど食べてしまった。

なお、卵料理は
 ・3日:ポーチドエッグ+ベーコン
 ・4日:目玉焼き+ベーコン
 ・5日:オムレツ+ベーコン
 ・6日:スクランブルエッグ+ソーセージ
このように、メニューにあるものは、旅行中に全てクリアした。

朝食終了は9時。
それからタクシーを呼んでもらったが30分待ちであった。

本日の予定は「マクリッチ貯水地」です。

まずはコース説明です。
駐車場(青の〇印)から入り、ほぼ1周して11㎞です。更に、ツリートップ・トレイユを併せると約13㎞。
この内、約10㎞が「山岳コース(青色で表示)」です。

一方通行のツリートップ・トレイユの終点からは、出発点へ戻るか、最終点に進むかになります。
私達は赤線で示す最終点へ向かいました。緩やかな下りですが、ゴルフ場に沿うコースで日影がない。
途中で、ショートカットコースを選び、幹線道路に出る。ところが、タクシー乗り場も地下鉄も付近にない。
熱射病の危険性があって、体力に余裕がない。そこで、ゴルフ場のゲートを目指した。
これで合計15㎞近い歩行となった。
「歩く」には、とても良いところなのですが、探鳥地ではありませんでした。

駐車場(青の〇印)から歩きはじめた。まずはたっぷりと「虫除け」を体に塗り、スタートです。
平地の木道は僅かで、直ぐに登りになった。

いきなり出会ったのがこの野鳥。
「新顔」かとワクワクしたのですが、この日夕方に「セキショクヤケイの♀」を分かってガッカリです。

コースは直ぐに「ジャングル」になり、アップダウンはあるものの、基本的には登りです。
標高のピークは「ツリートップ(樹上)トレイユ」です。
標高差は300mくらいで、高温多湿で強烈な汗をかきながらの登りです。おまけに装備は11㎏、それをバックパックとポシェットに振り分けて担いで歩きます。結構な負荷です。

坂道を登り切ったところに、ツリートップトレイユのゲートがある。
ここに係員がいて、ギャングモンキーについて厳重注意。荷物を奪われないよう「全て前に抱け」と言う。11㎏の負荷は前後に振り分けるから歩きやすいが、前に抱くとまことにバランスが悪い。折角登ったのに、この姿で今度は階段を下れという。もう拷問に近い。

樹上ルートは、この谷渡りの「吊り橋」部分です。高所が苦手な私には、荷物と併せて結構きつい。
景色が特別良いわけでもない。更には、野鳥のさえずりもない。

橋を渡りきると、見上げるばかりの階段です。その階段の途中にいたのが、これ!

後で知ったのですが、結構「蛇が多い」ところだそうで、蛇に注意のピクトサインもあるらしい。
狭い木道なので避けることも出来ない。そっと脇を通り抜けた。ギャングモンキーに蛇、更にはオオトカゲなど、ゲテモノが多いのもジャングルの特徴かな。

登りきると、その後は延々と下りの階段が続く。登りと同じ高低差を階段で下る感じです。ひざに負担が掛かってきてからの下り階段は辛いものがあった。

お母さんも「良く頑張りました!」
ツリートップトレイユ終了。これから緩い下りになる。

この当たりから、自分の体変調を覚えだした。熱中症の症状に近い。
猛烈な湿気のなか、ハードな負荷をかけて歩いてきた。昨日、水筒を落としてしまい、持っている水分が少なくて、補給が追付いていない。ここで倒れたら助けを呼ぶことも出来ない。つい早足になる、これが更に疲れを呼ぶ。

水源地に出てきた。まもなくゴルフ場で、そこまで行けば「いざ」と言うときSOSが出せる。

ここで、野鳥に出会った。出会った野鳥はシキチョウの若鳥。お陰で元気が出た。
更に、家内に速乾性のシャツを借りて着替えた。発汗性良くなってせいで、少し体をクールダウン出来た。
ゴルフ場はまことに綺麗です。目には優しいのですが、まったく日影がない。これがキツイ!

なんとかゴルフ場を過ぎ、森に入った。日影はあるが猛烈な湿気。何時ずれにしろ体力を奪う条件ばかりです。

分岐点に来た。
直進すれば、600mで幹線道路へ出る。貯水池に沿って木道を行けば、バス停まで2.5㎞です。

ショートカットを選んで幹線道路へ出たが、何にもない。選択肢は一つ、ゴルフ場ゲートまで行くことです。
約1時間歩いて(あとで地図を見ると約4㎞ある)、保安ゲートへ到着。
親切なガードマン氏にタクシーを呼んでもらい、やっと帰路に着く。

「歩く」ことが好きならよきコースだと思う。
現に多くの人がウオーキングを楽しんでいた。ただ、そんな人は水筒を持っているだけで、大きな負荷は掛けていない。

結果論ですが、探鳥目的ではチョイスミスでした。

ホテルに帰り、シャワーを浴びて生き返る。
よく倒れなかったもんだと思う。
その後、遅い昼食(スタバのパン)にありつく。
1時間ほど休んで、また歩くことにした。ホテルは「ラブラドール自然保護区」にあり、ここ自体が探鳥エリアです。

ラブラドール自然保護区は、第2次大戦の「砲台跡」です。海峡に臨む高台で、何やら、加太と雰囲気が似ている。立地条件はいずこも同じなのだろう。

浜に降りて1周歩いて帰った。

出会った主な野鳥は、
 ・セキショクヤケイ(♂♀)
 ・コアオバト
 ・インドハッカ
 ・コウライウグイス
 ・カノコバト
 ・ドバト
 ・ナンヨウショウビン

本当に「良く歩く日」だ。
これで一旦、ホテルへ帰る。

疲れが溜まっている。
もう、食事のために遠出をする気にならない。そこで、歩いていける「マクド」へ行こうとなった。約1㎞離れたオフィス街にある。

そこには、地下鉄の駅(ラブラドールパーク駅)があり、商業複合施設があった。
むかし「市場」と言われていたものの「近代版」と思って間違いない。

マクドまでは届かず、ここの寿司バーで寿司とみそ汁(二人で12SPD)で食事を済ませた。やっと市民の味に出会った!これなら安いて旨い。

更にスーパーマーケットへ行った。
軒並み「日本製」だが、日本で売っていないアイテムが多い。これなら土産になると、しこたま買い集めて150SPD。これが、オーチャードやベイエリアと違う、本来のシンガポールだろう。

ホテルへ帰り、再度シャワーを浴びて、8時半で今夜も爆睡