奄美大島『野鳥三昧』
180515
梅雨の最中で予報も雨でしたが、晴れ男の前には何の意味もない。晴天に恵まれた「探鳥三昧」でした。最近は、
中国から観光客が激増しているそうですが、ほとんど会うこともなかったのは、私達が「野鳥三昧」だったからでしょう

 5月15日(火)晴れ
6:00起床
7:00朝食(今日は和食で)
ガッツリ食べてから、三日目の探鳥に出発。

金作原原生林
入山制限があるかどうかまでは分かりませんが、道路事情が悪い上、駐車場のないので、名瀬市街地にある「観光ネットワーク奄美」に、ガイドをお願いしました。観光ネットワーク奄美」は民間会社で、こんな事業をしています。
 ・金作原原生林ツアー(午前中)
 ・マングローブツアー(午後)
 ・ナイトツアー(ハブやアマミノクロウサギなど)
9時集合で、ガイド料は1人3500円。当日は10人ほどの参加でした。

全員集合したところで、バンに乗って出発です。
目的地到着まで約1時間。
道はどんどん狭くなり、環境省の標識を過ぎると未舗装道路になり、腸捻転を起こしそうな道です。

レンタカーに上記のシールが貼ってある理由が分かります。

ちょっと面白いのは、観光マップや道路標識には「金作原原生林」とあるのですが、流石に環境省のサインには「原生林」が消えています。

ウィキペディアによれば
原生林( primeval forest, virgin forest)はある程度昔から現在まで、伐採や災害などによって破壊(森林破壊)されたことがなく、またほとんど人手が加えられたことのない自然のままの森林をさす。それらが一切無いものを原始林というが、それに準ずるものである
と、あります。

この質問をガイド氏にしたら「嫌な顔」をされた。
和歌山県北山村には「原始林」があるが、ここへ入山するには「消毒」が必要など、厳重に管理されています。
金作原は原始林ではないので、ここまで厳しくないでしょうが、原生林なら「原始林に準ずる」わけで、ちょっとイメージが違う。だからこそ、環境省のサインには「原生林」がないのだろう。
ただ、ガイド氏は『1次林で2次林であったことはない』と、その正当性は述べていました。

車はゲート手前で降りて、あとは徒歩での散策です。
ナイトツアーなら、確実に「ハブやアマミノクロウサギ」に出会えるそうですが、朝からそれはない。
とは言え、道を外れることや、草木に手を伸ばすことは「危険だから」と止められた。ここでは、ハブは脅威なのです。

主な目的は『奄美の植物観察』で、野鳥はついでです。
野鳥サインにあるものが、夜行性のアマミヤマシギ以外は既に出会っています(アマミヤマシギはハナから諦めている)。

この道路を走行できるのは、AMB(奄美マングースバスター)だけ。
この日も猟犬を連れれて、罠の点検に回っていました。

沖縄で、ハブ退治にマングースを放して大失敗(特別天然記念物のヤンバルクイナばかりが襲われる)したあと、学習効果がないままにこの原生林に300匹のマングースを放したそうです。今では、マングースは推定2万匹。特別天然記念物のアマミノクロウサギが被害にあっている。

帰宅後、植物の照合を行おうと『奄美の絶滅危惧植物』という本を購入したが、きっと照合はしないだろうな
帰路はルートを変えて、美しい海岸線を見学でした。


名瀬市街地へ戻ったら13時半でした。
昼食は手近のスナックでランチ(コーヒー付きで750円)。可もなく不可もない普通のランチでした。
■奄美大島紬村
この後、昨日に続き「奄美大島紬村」へ探鳥に。この日は無料で入れてくださいました。

出会った野鳥の種類が増えることはありませんでしたが、良い写真を撮ることが出来ました。
 ・ルリカケス
 ・サンコウチョウ
 ・アマミヒヨドリ
 ・アマミシジュウカラ
 ・イソヒヨドリ
5時の閉園後、掃除のオジさんと仲良しになり、サンコウチョウの営巣場所を教えてもらいました。

奄美大島紬村を出て、まっすぐにホテルへ向かう。
もう「歳ですねえ」旅行3日目で疲れが溜まってきました。
食事を求めて、市街地へ向かう元気はなく、この日はホテルで夕食。
パスタ料理でビールを飲む。〆て4000円でした

この日は8時に爆睡でした!