オーストラリア旅行で感じたこと | |||
禁酒とアポリジニ |
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アポリジニは、オーストラリアの「先住民族」です。
![]() 恐らく、アポリジニへの対応も「州ごとで違う」のだろうと思う。私達が旅をしたのはクイーンズランド州で、以下は私の体験の限りと思って読んでいただきたい。 写真右は「アポリジニの聖地」だそうです。 年に1回、オーストラリ各地からアポリジニが集まり「聖なる儀式」が行われる山です。 一般人も見学は出来るそうですが「発言は禁止」と聞きました。 アポリジニは文字を持たぬ民族だそうです。白人が入植後も、迫害はしても教育をすることもなかったのあろう。アメリカ大陸のインディアンとよく似た立場で、白人に追い立てられ、今は「居留区」に住まう。 ようは、白豪主義のオーストラリアの被害者と言ってもよい。居留区が決められ「生活保護」で過ごしている。 居留区に住むことを強制されているわけではない(と思う)。一部の人ですが、居留地を出て「働いている人」にも出会ったが、労働意欲は高くないという。 白人と接触して、覚えたものに「飲酒」がある。 一般的に「アポリジニは酒に強くない」そうで、酔っての事件が絶えなかったという。そこで、アポリジニ自身が「禁酒」を決め、それを州政府が「法で定めた」と言う。 私達が泊ったゲストハウスから、100mも行けば「居留区」でした。 レンジャーによる「抜き打ち検査」があるそうで、居住区に酒類の持ち込みが発覚すれば「一生を棒に振る」可能性もある。そのため、ガイドの太田さんから「厳重に注意」された。 ![]() ・罰金 75000豪ドル(約750万円) ・懲役18か月 ・自動車没収 半端ないことが分かるでしょう! 夫婦でジャングル散策中に迷子になり、ジャングルから抜けたのはアポリジニ居住区でした。幸い、アルコールは所持していなかったが、ぞっとする話です。 探鳥地で、アポリジニ以外「立入禁止」の区域があった。どのような地域が選ばれるのか?分かりませんが、アポリジニにとって「聖なる地域」ではないかと思う。そんなところに野鳥が多く、私達は「サインに気づかぬふり」で入った。 追記1 日本にも「先住民がいた」と思っている人が多いが、それは間違いです。 縄文時代に氷河期があった。北海道から東北にかけて「文化圏」を築いていた縄文人は、寒冷化から逃れて南下した。その隙間に、シベリアから侵入した民族が「アイヌ」です。日本人のDNAには、縄文人の血が受け継がれており、縄文人こそ「先住民」です。 追記2 アポリニジ居住区で「酒類は厳禁」ですが、クイーンズランド州全体でも「禁酒」に近い。酒を売っている店が極端に少なく、時には購入の際「身分証明」を求められる。酒飲みは『悪人』扱いされると感じました。 |
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