オーストラリア旅行で感じたこと
道路舗装

舗装されるのは中央部だけ

凸凹を年に2回くらい削るので路面が毎年下がっていく

車が走れば砂塵の煙幕が出来る
オーストラリアと言っても、ケアンズを中心に、東部の一部しか知らない。
それで、道路舗装を語るのは「乱暴だ」とお叱りを受けるであろうが、あくまで私の「感想」としてお許しいただきたい。
今回の旅行は、ヨーク半島開発道路1000㎞のうち、約800㎞を走るものです。
原型は、太平洋戦争の折「米軍の反攻起点」として整備された。

なにせ、国土面積は日本の20倍あるけど、人口は日本1/4です。人口密度がまるで違う。だから「道路幅の広いこと」
ヨーク半島開発道路は基本的に2車線(1車線がメチャ広いけど)更に両側に予備幅は1車線相当あります。
日本の道路感覚で言えば6車線相当の幅があります。ただ「走れるよう整備」されるのは中央部の2車線だけです。

ヨーク半島開発道路は、2019年までに「全線舗装」の予定だったそうですが、新型コロナで工事が中断。現在の舗装率は5割を超えた程度で、その後「再開の様子なし」です(そう思う根拠は別のページで書きます)。

未舗装の道路を車が走ると、後方は「砂塵の煙幕」で前が見えない。物流はロードトレインと呼ばれる重連トレーラーが担っています、その後に着けると一定距離を置かないと「前方が見えない」状態です。当然、追い越しなど「危険」過ぎて無理です。そこで、一定間隔で「アスファルト舗装」区間があります。これは「追い越し専用レーン」と考えてよい。

なにせ「土(砂塵)の道」です。そこへ、重量車が走るので、道路面は「轍+洗濯板」状況です。下手なマッサージ師より「体がほぐれ」ます(舌を噛みそうになるけどね)。
そのため、定期的(年に数回)に、路面を平滑にする工事が入ります。

平滑にする工事車両の軍団(写真下)は、
 ・先頭に散水車(散水で砂塵を抑える)
 ・グレーダーで路面を削る
 ・ローラで路面を平滑に圧縮する
問題は、平滑にするため「路面を削る」ことです。削られた土は「道路両端」に寄せられます。雪国で「雪上車によって両端に雪が積まれる」状態にそっくりです。更に、削るので「年々路盤は低くなる」わけです。まるで「川底」のような道路になっていきます。サバンナの台地より「1mくらい低い道路」が多いと思いました。当然、雨季には「川に変身」すると容易に想像がつきます。
年に何回もこんな費用を掛けるなら「アスファルト舗装した方がメンテ費用が安いのでは」と思うけど…
なにせ人家も何にもない大平原です!アスファルト舗装には、まず「アスファルトプラントの建設」が必要になります。広すぎる国土の「非効率」を感じました。