冬の道東『野鳥三昧』
2月21日(木)晴れ

完全に氷結したポロト沼

ポロト案内舎 小さなバードテーブルが2ヶ所ある

浜中湾
6時半起床。
気温零下13℃、この日の最高気温は零下6℃でした。
ポロト沼は完全氷結していて、何もいません。僅かに、バードテーブルへやってくる
 ・ハシブトガラ
 ・シジュウカラ
 ・シロハラゴジュウカラだけです。

朝食前に、雪をかき分け浜中湾まで散策に出ました。崖にオジロワシが数羽、沖合にクロガモが見える。

パウダースノーはサクサクしており、まるで片栗粉の上を歩いているようです。それでも、踏み固めたところを外すと、ズボッと入り込む。

この日の最低気温は零下16℃。
ヒートテックの靴下を2枚重ねで履き、足用のホッカイロを入れているがそれでも足先が冷える。もう、スノーシューズの性能の問題だ。

衣類もヒートテックの肌着にTシャツ+セーター+ダウンであるが、それでも寒さが浸みこんでくる。後は、ホッカイロによる「暖かさの補給」しかありません。顔は切られるような痛みを感じる。目はサングラスで覆えるが、顔を覆う方法が必要だ。

風蓮湖の湖上を歩いてオオワシの群れに向かう

オオワシ

オジロワシ(3羽)

トビ
ポロトを9時に出発。風蓮湖()に向かう。
ここには100羽以上のオオワシが生息する。この数は、世界中の1/4に匹敵するそうだ。

氷結した風蓮湖を歩いて撮影に向かう。ただ、むやみには近づけない。おそらく100m以上はあったと思う。
 ・オオワシ
 ・オジロワシ
 ・トビ
 ・ワタリガラス
 (声だけ確認)

ここのトビはオジロワシの大きさと遜色がない。色も浅く感じた。とても本種と同じだと言われても、にわかに信じがたい。

冬の北海道は、野鳥が少ない。水鳥に出会える場所は、凍結していない水面に限られる。なのに、凍結した風蓮湖にこれだけのワシがいる。
理由は、風蓮湖に水揚げされる「氷下魚(こまい)」漁で、出荷できないものなどを、漁師さんが捨てるからである。
結果として、ここでも「餌付け」状態となっている。


道の駅「スワン44」

春国岱原生野鳥公園ネイチャーセンター
道の駅「スワン44()」に移動。土産の発送と昼食をとる。
ここからは風蓮湖が一望でき、探鳥のできる道の駅となっている。
昼食後、近くの春国岱(しゅんくにたい)原生野鳥公園ネイチャーセンターへ()。
ネイチャーセンターからオホーツク海の流氷が良く見えた。

ここにもバードテーブルがあり、管理者により運営されている。やってきたのは
 ・エゾアカゲラ
 ・ハシブトガラ
 ・シジュウカラ
 ・シロハラゴジュウカラ
 ・シメ
 ・カラス
 ・ヒヨドリ
 ・スズメ
がやってきた。
スズメの存在感に驚かされる。本州と同じ種類と言うが、大きくて色が濃いように感じた。では、バードテーブルのへの訪問者を紹介します。

ネイチャーセンターから見えるオホーツク海の流氷

スズメ

ヒヨドリ

エゾアカゲラ

シジュウカラ

シロハラゴジュウカラ

シメ

トビ


コオリガモ

ビロードキンクロ
この後、納沙布岬に向けて移動。太平洋岸を走る。

歯舞群島を間近に見る「歯舞港」に入りました。ここには、凍結や流氷から閉ざされていない「海」があり水鳥が濃い。
 ・ヒメウ
 ・ワシカモメ
 ・シロカモメ
 ・オオセグロカモメ
 ・カワアイサ
 ・コオリガモ
 ・シノリガモ
 ・クロガモ
 ・スズガモ
 ・ビロードキンクロ
 ・ホオジロガモ
もう感激の連続である。
ただ、コオリガモやビロードキンクロは、とてもレアで、かつ臆病なため、車の中からの撮影でした。
うむ〜体の具合がおかしくなったゾ!


ワシカモメ

シロカモメ

オオセグロカモメ
クロガモ♀

ホオジロガモ♂

カワアイサ♂


納沙布岬先端からの風景。オホーツク海側だけに流氷がある

シノリガモ

コオリガモ

ヒメウ

ゼニガタアザラシ

北方領土を見ながらレクチャーを受ける自衛官
納沙布岬に到着。
ここは、太平洋とオホーツク海を分ける場所である。流氷もここに境界線があるかのように別れている。

観察小屋から、フィールドスコープを使って観察です。多くは、歯舞港で出会った水鳥です。
あまりに遠くて、スコープでしか観察できなかったが、
 ・ケイマフリ
 ・コウミスズメ
 ・アカエリカイツブリ
を楽しんだ。
余興は、ゼニガタアザラシの登場であった。何とも愛くるしい。

納沙布岬では、自衛官が北方領土のレクチャーを受けた後、国後に向かい敬礼をしていた姿が、とても印象的でした。
帰路は、オホーツク海側を走行した。根室港()を期待していたのですが、完全凍結で通過しました。
途中、
 ・ノスリ
 ・コチョウゲンボウ
 ・キタキツネ
 ・ポニー(原生花園維持用に放牧)
に出会ったが、日没寸前でお見せするような写真は撮れなかった。

一旦、ポロト案内舎に帰り、休息後に、霧多布岬にある町営の温泉()でのんびり。
晩飯はビール2杯とお造りでした。