冬の道東『野鳥三昧』 | ||||||||||||||||
2月22日(金)晴れ | ||||||||||||||||
![]() ・クロガモ ・ホオジロガモ ・コオリガモ (氷が好きなことからこの名がついた) この3種がいた。 霧多布港は車からの観察で済ませ、霧多布岬へ向かいました。 霧多布岬(N)は、ポロト案内舎から近く、昨夜ノンビリした町営温泉「ゆうゆ」のホンに近くだ。そう言えば、とても勇気がなくて「露天風呂」は利用しなかった。
風速1mは、体感気温を1℃下げるそうである。風が強い霧多布では、ホンマに寒かった。 ・ノスリ ・オオセグロカモメ ・トビ ・オジロワシ ・オオワシ 猛禽類が良く飛翔しているという岬に移動したが、いませんでした。 私たちにはキツイ風でしたが、猛禽の飛翔にはもっと強風が必要だそうです。 琵琶瀬湾(O)へ移動した。 ここには、国鳥にして特別天然記念物「コクガン」が多数いる。「生死に問わず届出が必要」な絶滅危惧種です。 大変臆病で、私が半歩動いただけで飛び立たれてしまった。 ・コクガン (大きさはマガモ程度) ・オオハクチョウ ・オオセグロカモメ ・オオワシ ・オジロワシ オジロワシが襲い掛かるも、コクガンの逃げ足は速い。オジロワシの猟の姿を、旅行中に何度も見たが、成功した試しがない。オジロワシもオオワシも、案外不器用でした。 人間の骨をも折るという「強打の翼」を持つオオハクチョウは、猛禽類が現れても悠然としている。猛禽類も怖さを知っているようで、オオハクチョウを襲う様子はない。 |
||||||||||||||||
途中、霧多布湿原を一望できる丘でトイレ休憩しました。 公衆トイレは「エトピリカ(写真右)」の形をしていた。 エトピリカには出会えませんでしたが、このイメージで満足としましょう。 この地では、トイレの維持は容易ではない。なにもかもが凍結する世界である。水洗トイレを維持するだけで、とてつもないエネルギー使っている。 ヒシリップ沼に到着しました。開氷水面で、かつて「鳥インフルエンザの発症」で閉鎖されたこともあるそうです。 ![]() ・オジロワシ ・オオワシ ・ヨシガモ ・ヒドリガモ ・ホオジロガモ (写真右) ・カワアイサ ・ウミアイサ ・カモメ ・ユリカモメ ・オオセグロカモメ
これで日高さんにお願いしていたガイドは終了です。 茶内(Q)まで送っていただき、12:06初の鉄道で釧路(R)へ向かいました。 釧路で昼食後、釧網線で「美留和」へ。今夜は「きらの宿すばる」でお世話になる予定です。
湿原では「湧き水」が豊富で、凍結していない部分が多い。時折、釣り人にであうが、一体どこから入るのだろう?と不思議なくらいでした。 列車は、恐ろしく時間をかけて走る。車両は1両なのに、運転手さんと作業員が乗り込んでいる。 走って行くうちに理由が分かるようになってきた。エゾ鹿が頻繁に線路を横断するのだ。 警笛を鳴らすが、容易に動かない。脅す意味で間近まで行って急制動を掛ける、そんな繰り返しだ。それでも、ついに鹿を刎ねてしまった! 「只今鹿と衝突しました」と言うアナウンスで列車は停止。 作業員氏は線路の安全確保、運転手氏は「本当に鹿だったのか?」確認に走る。 無線で『人間ではないことを確認した』と報告を入れ、再出発です。 SL冬の湿原号に出会いました。公園で展示されていた機関車をオーバーホールして、現役復帰したそうです(おいらも見習わなくしゃ)。 機関車から飛び散る火の粉で、何度も湿原が燃えたことがあるそうで、今は「冬限定のイベント」だそうである。 美留和に近づくに従い、雪が深くなって行く。海側の湿原の探鳥から「内陸へ向かうのだ」と、風景が教えてくれる。 15:30美留和に到着。 これが駅?って、一瞬驚きました。 すばるのマスターが出迎えてくださいました。今日から、2泊お世話になります。 |
||||||||||||||||
きらの宿すばるに荷をほどいて、散歩に出ました。 雪の深さは霧多布とは比べ物になりません。踏み固めたところ以外はとても危険に見えます(一人では抜け出せないこともあるらしい)。 すばるには、バードテーブルはあるのですが、付近の別荘は閉鎖が多い(バードテーブルも維持されていない)。餌がないところには野鳥がいるはずもない。散歩しても、森から野鳥の気配が伝わってこない。家内と『明日は観光にしよう』と話していた。 いつも不思議に思うことがある。 「野鳥ガイドさんにはグルメがいない」と言うことである。今回の道東の旅も、食生活は普段よりずっと貧しい。 すばるで期待してよいのは「食事の素晴らしさ」である。では、ご紹介しよう!
私は、グラタンあたりでペースが落ち、赤ワイン煮込みの途中でスルーしました。お酒を頂いていたので、女将の生家で採れた自慢のお米も食しておりません(ごめんなさい)。 見た目の美しさだけではなく、とても美味しい料理です。もし、ここに1週間滞在すれば「生活習慣病」間違いなしです。 でも、食事つきのお値段は、シティーホテルよりずっとお安いのです。 |
||||||||||||||||
|