支笏湖再び 161208(木)晴れ(旅行中最高の日より)  
7時半よりホテルで朝食
探鳥しながら「白老」へ。白老「ポルト湖」散策探鳥、さらにポルトコタン観光
遅い昼食は苫小牧「弐七」で。マルトマより美味くてボリュームたっぷり。遅昼後苫小牧港探鳥。その後、北大研究林へ
夕食と宿泊:国民休暇村・支笏湖

北海道の夜明けは遅い。
日没の早さと併せて「昼時間」が短い。
積雪で野鳥が少ないうえに、夜明けの遅さで薄暗い。そんな分けで、早起きをしても仕方がない。普段よりノンビリした起床です。まずは朝食から…

国民休暇村・支笏湖の朝食です。朝だと言うのにこれだけの料理が出る。
和食だけではない、写真の他に「牛乳またはジュース・パン・コーヒー」が出てきた。お腹は悲鳴を上げているのに、口が賤しい私はつい手を出してしまう。

窓の外では、バードテーブルに餌を置きだした。
待っていたかのように、カラ類がきだした。
 ・シロハラゴジュウカラ
 ・ハシブトガラ
 ・ヒガラ
 ・シジュウカラ
 ・ヤマガラ
このカラ類は、バードテーブルのある場所ではどこでも出会える可愛い野鳥です。

9月にはあれだけたくさんいた野鳥も、カラ類の他は、ハシブトガラス・ヒヨドリ・スズメ・コゲラ(声)・アカゲラ(声)くらいでした。

8時半、観光と探鳥へ出発です。

まずは湖畔へ行ってみました。写真のようにモノクロの風景です。ヤマセミと出会えないかと探してみたが、やっぱり「夢」でした。
気温は零下10℃。寒いです!
湖畔では「爆氷祭り」の準備が真っ盛りでした。

ナナカマドの実を食べるハシブトカラス

水面にキンクロハジロ(カイツブリもいました)

湖畔に見切りをつけて、白老のポルト湖へ向かいました。
少し走ると雪が消えだし、海が近づくと「まったく雪がない」穏やかな日です。

途中、海辺に浮かぶ野鳥を見つけ探鳥(ここが、この夜に「一晩で50pの積雪」になるなんて!)
でも、いたのはヒドリガモとオオセグロカモメでした。簡単には、珍鳥に出会えません。

オオセグロカモメ

ヒドリガモ

更に走ると、カササギ(2羽:写真上)に出会いました。
国内では初めての出会いでした。

国道の向こうには恵庭岳がとても美しい姿を見せてくれていました。

ポロト湖へ到着しました。ポロトとはアイヌ語で「大きな水辺」という意味だそうです。

湖畔を奥に進むと、湿原になり、さらに奥へ行くと「ポロト自然休養林」となります。
ここには、ビジターセンター(写真右)があるのですが、どうやら冬季は閉鎖のようです。

「ヒグマの警告看板」にビビりながら、周りを歩いてみました。残念ながら、野鳥の声は聞こえるのですが、姿が見えません。

そこで、ビジターセンター前のバードテーブルに、旅行荷物に入れておいた「ヒマワリの種」を置いてみました。
何処に隠れていたのか?と思うほど集まってきました。
でもここでも、カラ類が主役です。
 ・シロハラゴジュウカラ
  (写真下)
 ・ハシブトガラ
 ・ヒガラ
 ・シジュウカラ
 ・ヤマガラ
もう「着ぶくれ」で、もこもこです。
これでは運動不足だし「歩きたい」という気持ちが湧いてきて、自然休養林からポロト湖に向けて歩き出した。
時折、散歩をする人とすれ違います。脇目も振らず、同じリズムで歩くところを見ると「日々散歩」しているのだろう。

湿原を抜けると、ポロト湖が見えてきました。水鳥を探してみると、遥か向こうに泳ぐ姿を見つけました。
 ・カワアイサ
 ・カンムリカイツブリ
それにしても遠いなあ〜

カワアイサ

カンムリカイツブリ

ポロト湖畔にある「ポロトコタン」へ行きました。
アイヌ文化を保存紹介する施設で、補助金も出ているようです。私は初めての訪問です。

アイヌを「先住民」として、政治利用する向きもあるようですが、悲しいことです。
アイヌ文化は、エスキモーと共通するものも多く、アイヌ民族はシベリヤを含む北極圏に広く住む先住民族であったであろう。
中国は「アイヌ独立」を後押ししているが、ならば、中国東北部も含めての独立でなければなるまい。

明治政府によって「顔の刺青」が禁止され、その伝統は消えました。
アイヌの衣装デザインは独特の文様で「ええデザインやなあ」と感心しました。
ただ、この衣装を身に着けていなければ、だれが「アイヌ」なのか、まったくわかりません。
若い娘さんに聞いてみました。その衣装は暖かいですか?と。答えは「メチャ寒い」でした。綿の生産は無かったはずで、保温性は少ないのでしょう。

鮭は寒風にさらした後、室内で燻製にした「保存食」ですが、物々交換の交易品としても使用されたそうです。今は販売されています。

とは言え、交易は平等なものではなかったようで、搾取の対象であった。

この後、伝統文化の紹介ショーがあり見学してきました。
 ・楽器演奏
 ・子守唄
 ・舞踊
などです。沖縄と違って政治色がなく、素直に鑑賞できました。
家も防寒が充分でないと感じました。
 ・床は土間
 ・壁や屋根葦を何層も重ねて張ってはいます
 (木の板を使うことはなかったみたい)
暖房器具は「中央の囲炉裏」だけで、寒さを耐える手段は「熊の毛皮」だけだったのかな。
貴重な毛皮は、交易で搾取された。アイヌが武力で反抗した記録は殆どない。平和を愛し忍従の民族だったのだと、つくずく感じました。
私には「良い訪問」でした。ありがとう

昼食は「苫小牧で海鮮料理」をと考えていたのですが、すっかり時間を押してしまった。目標は「喰い処・弐七食堂
   https://tabelog.com/hokkaido/A0108/A010802/1031900/

私はホッキ貝カレーと海鮮のコンピ定食

家内はフライ盛合せ定食
ネット情報では「営業は15時まで」でした。
到着は14時。でも、暖簾を仕舞うところでした。諦めて帰ろうかとしたら「二人なら何とかしましょう」と言ってくれました。
厚かましく言葉に甘えて注文。
 ・私はホッキ貝カレーと海鮮のコンピ定食
 ・家内はフライ盛合せ定食
定食には写真下「小鉢」が付いてくる。

特徴は、
 ・べら棒に料理が多い
 ・見てくれは美しくないが、どれもとても美味い
とてもじゃないが食べきれない。二人とも、ご飯はほとんど残して、料理だけを口に運んだ。フライ盛合せは、
 ・トンカツ1枚
 ・エビフライ2
 ・カキフライ1
 ・野菜各種
私もつまんでみましたが、色黒に似合わず「味は抜群」でした。
ホッキカレーも貝がいっぱいで「海の味カレー」でした。
前回は、マルトマ食堂の行列で参りましたが、今回は大正解でした。

今回の旅行で、探鳥が期待できそうな「苫小牧漁港」です。水鳥に出会うことが出来ました。

ホオジロガモ♂


ホオジロガモ雌雄


スズガモ♀


シノリガモ

怪しげな1枚。「後頭部に小さな冠羽」がある種類は希少です。コスズガモだったら嬉しいが可能性はほぼない

キンクロハジロ♀
カモメの仲間も多かったのですが、どれを見ても「オオセグロカモメ」に見えて、ほとんど撮影していませんでした。
日没までまだ少し時間があるので、北大研究林へ足を伸ばしました。
雪また雪で、カラ類が人影を見つけると「おねだり」にやってきます。ヒマワリの種を持っていたので出したら、手ずから食べます。とっても可愛いのですが、手がふさがって写真になりません。

写真は、ダイサギとマガモです。まさに「寒さが伝わる写真」です。
ここでも、鳥インフルエンザに神経をとがらせており、調査員が来訪者に「野鳥の所在」を尋ねていたそうです。

これで、帰路に着きました。
予報より1日早く「雪」が舞いだした。

今夜は「特別食」を注文していました。
でも、昼食が14時で「たっぷりな量」でした。まだ、まったくお腹が空いていない。
それでも、温泉で体を温めてから食事に臨みました。
これが悲劇の始まりです!

特別食は
 ・カニ懐石
 ・ブリ懐石
の2種類あります。カニは食べる機会が多かろうとブリ懐石をオーダーしていました。

献立に従って料理が運ばれてくるのですが…
残念ながら半分も食べられません。
たまたま、お一人で旅行中の方がいらっしゃったので「助けて」頂きました。



お造り

これは「ブリシャブ」のネタ
カニ飯は「おにぎり」にして持ち帰りたかったなあ。写真の他にデザートとコーヒーがあったが、もう写真を撮る余力もなし。消化剤を飲んで、この日も早々と休みました。