支笏湖再び「雪とピーチ」 
今回の旅行で、最大の主役は『雪』でした。冬の北海道は初めてではありませんが、こんな大雪にぶち当たったのは初めてです。更には、LCCの欠点を思い知った旅行でもあります。

 12月7日曇り
関空(ピーチ)MM103便 10:20発⇒札幌(新千歳)12:10着
上記の出発予定でしたが40分遅れでフライト。更には預けた荷物が出てくるまで20分待ち。結局1時間遅れとなった。陽の短い北海道では致命的な遅れとなった。


フライトが遅れた理由が「乗員繰り」などと、堂々と描かれると怒る気にもならない。一般企業で、納期遅れに「人手不足」は通用しないが、LCCでは違うらしい。

千歳空港にはLCC専用ターミナルがないため、到着が遅れると、荷物は後回しにされるのだろう。荷物用テーブルで20分も待つのも初めてであった。
「安く飛行機を利用するんだから『不自由』は我慢しろ」と、開き直っていると感じた。

帰阪予定日は12月10日。前日から大雪になっていたが、今日は一際「大雪」です。
午前中に探鳥は済ませ、少し早めに空港へ向かう。フライトは17:15なので、15:45空港到着を目指した。時間と伴に雪は酷くなる。ついに高速道路が閉鎖になり、一般道の混雑に拍車がかかる。走行しながら、peachの「運行情報」を見るが、まだ欠航になっていない。この頃からガソリン残量がみるみる減りだし、こちらもあせる。

空港まで、あと5qと言ったところで「欠航」になった。それはやむを得ないが「その後の対処」について情報が欲しい。
タブレットで連絡先を探しやっと見つけたが、その内容に呆れた。
連絡先の電話番号はあるが、通じるのはウイークデーの営業時間だけ。12月10日は土曜日なので「連絡不能」でした(別の欄に「対応は日本語のみ」となっていた。これも酷い話だ)。

とりあえずレンタカーを返却し、空港へ送ってもらった。
peachのカウンターは大混雑です。やっと順番が来て、どうにか2日後の最終便を確保した。peachでは
 ・「同社便の振替」しか行っていない(他社への振替やお世話は一切行っていない)
 ・キャンセルする場合は「口座振り込み」で、現金が返ってくるわけではない
 ・空港への移動費の補償もない。ホテルも手配やお世話もしない

私達は直ぐに宿泊の手配が出来たけど、どうすれば良いのか?戸惑った人も多かろう。また、資金が尽きて「動きが取れない」人もいたであろう。空港で一夜を過ごした人は、
 12月10日 1000人
 12月11日 1500人(11日も欠航だったので、2日間過ごした人もいただろう)
札幌のホテルで出会ったグループは、急ぐ半数が「成田へ飛んで、関空行を探す」そうです。やはり、LCC利用には緊急時の自己対応の覚悟が必要だ。

12月12日
札幌で2日間過ごして、早めに空港へ向かった。
peachカウンターでは、出発1時間半前しか「搭乗手続き」を開始しない。早めに着いたので、カウンター前に並んだ。

手続きを済ませてから、買物とお茶をして「保安検査口」へ行って驚いた。
「長蛇の列」では表現しきれない人の群れです。
千歳空港ではLCC専用ターミナルがないので、ANAの保安検査口を間借りしている。ところが、間借りはpeachだけではなく、4社が間借りしており、出発時間は「ほぼ同じ」だという。
ということは、この混雑は大雪のせいではなく「毎日のこと」になる。このことは、peach側も承知しているはずで、何の対策もとらぬこと驚くしかない。
 ・保安検査口通過に時間が掛かることを周知する
 ・peachカウンターをもっと早く開く
こんな素人で分かることをしていない。

当然、保安検査口通過に時間が掛かり、フライト時間に間にあわない客が続出する。搭乗口に表れない乗客の名前が連呼されるが、理由が明確(システムの問題)だから待つしかない。結局、フライトが1時間半遅れた。
これも「LCCだから我慢しろ」ということなのか!

トラブルは続いた!
搭乗したが「席が違う」のだ。
LCCの座席は奥行きが狭く、膝が前の座席に当たる。ところが中央付近で広いところがある。それは、非常口のある部分で「避難のために幅が広い」わけです。LCCは「何でも金にする」ので、この座席には「特別料金」が掛かる。私達は、毎回ここを確保している。

大雪で、2日後に先送りされたが「同じ席」にしておいた。
ところが、搭乗手続きで渡されたチケットは「狭い普通の席」であった。
当然、キャビンアテンダントを呼んで、証拠(予約票に座席の記録がある)を示して抗議した。
 ・本来の席に戻せ
 ・それが出来ないなら「金を返せ」
別に、無茶な抗議ではない。生まれつき「怖い顔」をしているが、声を荒げて恫喝したわけではない。これは当然の要求に過ぎない。

乗客が集まらず、フライトがどんどん遅れるので時間があった。キャビンアテンダントでは判断できないということで、搭乗カウンターと遣り取りが続き、結局「予約席」になった。

これも、LCCのなせる業であろうか?
やっぱり、LCCを利用するには「覚悟が必要」である。

我家到着は22時半。随分遅くなった。それからの「てんやわんや」は、普段通りであった。