未知の北海道へ(道西の旅) 160922  
潮香荘で朝食

最近は殆どバイキングなのに、二日続きで「懐かしい朝食」です。昨日は小樽のホテルでコンチネンタルブレックファースト(パンとコーヒーだけ)、今日は写真のような和食でした。
8:30杯温泉出発⇒神仙沼と長沼(探鳥と昼食)⇒大湯沼⇒13:30ニセコ・ペンションブルック到着(チェックイン)⇒ミルク館⇒ふきあげ公園⇒ニセコグランドホテル(温泉)⇒ニセコ・ペンションブルック/宿泊:ニセコ・ペンションブルック
朝食を済ませ出発。
直ぐに「泊原発」があった。北海道に泊原発があることは知っていたが、ここで初めて記憶が繋がった。私は、原発のすぐそばで泊まっていたことを。ここは補助金がたっぷり落ちており、道理で、村人が無料パスで「悠々自適に温泉を楽しむ」わけだ! ちなみに、事故があった場合の避難地域(半径30q)には、特恩恵はないそうである。

今日は、神仙沼を経由してニセコまでの工程です。
まずは、ナビをセットしたいのに、相変わらず「おバカ」なナビです。まったく神仙沼を検索しない。これで、このナビと3日目ですが、目的地が入力できたのは半分もない。今朝も、タブレットのグーグルマップ頼りです。

なんとか、岩内町経由で共和町に入り、国道66号線に出会う。別名「パノラマライン」と呼ばれ、ダケカンバの森を切り開いた素敵な稜線の道です。

無事に神仙沼入り口のレストハウス到着。
車から降りて「寒さ」に驚く。急ぎ、セーターを出して着込む。周りを見ればアノラックを着込んだ人が多い。

何やらざわめいています。
観光バスが、6〜7台連なり、団体さんがぞろぞろ歩いていく。全部中国人です。
神仙沼まで木道が整備され、
 ・ダケカンバ
 ・ナナカマド
 ・トドマツ
 ・カラマツ
などが主をなす森林です。
とても風景は良いのですが、雰囲気に似合わない「混雑」は頂けない。ああ〜これでは鳥はいないな〜が、最初の言葉でした。

途中、遠回りでしたが、迂回ルートがあったので、中国人団体様から離れました。

片道約1q、ようやく神仙沼が見えてきた。泥炭の堆積で出来た沼で、栄養分が少なく、背の低い草が多い。それでも、間もなく「草紅葉」に変わり、とても美しくなるそうだ。




湿原の先に沼がある。水草(名前が分からない)には白い花が咲くそうです。
神仙沼を代表する草花はチングルマ。花期を過ぎていたのですが1輪(写真右)だけ見つけました。花の盛りでは、群生して見事だそうです。

どうも、チングルマには遅く、草紅葉は早すぎた。上手く季節が合いませんね!

チングルマ

チングルマ(群生)

アケボノソウ

ウメバチソウ
神仙沼の木道から枝分かれして、長沼へ向かいました。
途中、念の為クマ除けの鈴を付けて歩く。
エーデルワイス(写真右)が綺麗に咲いています。

長沼は灌漑池だそうで、この時期は渇水期でした。
夕食時に、長沼のDVDを見たのですが、満水の湖面に映える紅葉が見事でした。この風景から想像するのは無理ですね。あと1月遅く訪れていたら「違う北海道」でした。

神仙沼、長沼と歩き、往復3.5qの散策でした。残念ながら野鳥とは出会えませんでした。

一旦レストハウスへ戻り、展望台へ行きました。眼下には、運転再開を目指す泊原発も見えていました。

この木道で、やっと野鳥に出会いました。
 ・ミヤマカケス
 ・大型のゲラ(恐らくアカゲラ)
 ・ハシブトガラ
でも写真にはなりませんでした。

レストハウスで昼食。散々海鮮料理を食べてきたので、昔ながらのラーメンがとても新鮮です。ここには、各種の餅が売っていて、食べて、土産も買いました。

※主要な土産は、宅急便で送ったのですが、それでも手持ちの土産がどんどん増えていく。これが、帰りの飛行機で「重さとの戦い」に繋がった。

神仙沼を後にして、ニセコへ向かいます。
途中で出会ったのが、大湯沼です。硫黄系の間欠泉が吹き出し、もうもうとした湯煙です。
ここにも、公営の温泉があったのですがスルーしました。

大湯沼で出会ったセキレイ。
ハクセキレイ(写真下)にしては雰囲気がヘンだ。目の下の額線がない。ひょっとしたら違う種かもしれない。



13:30ペンションブルックに到着。まずは、チェックイン。

ペンションブルックは、25年前に脱サラして始めたそうです。その頃のニセコは「無名」で、PR活動に奔走したそうです。
当時の雰囲気が残る。ミキシングバルブは今とは「上下が逆(震災の教訓で変わった)だし、バリアフリーとは無縁で「20sのキャリーバッグ」を2階まで持ち上げた。今夜の泊りは我々だけでした。

時間も早いので、ニセコ観光に出かけました。
蝦夷富士と呼ばれる羊蹄山。標高1898mの独立峰で、360度どこからでも見ることが出来ます。この日の観光は「羊蹄山の麓を周る」形になりました。

まずは「ミルク館」から。若者でにぎわうテーマ館です。
乳製品をテーマに「スイーツ」が並び、購入するために「人が並ぶ」

私達も、ソフトクリームとスイーツセットを注文。更には土産まで購入、ダイエットマシンは壊れたマンマです。


ペンションのご主人に勧められた観光スポット「ふきだし公園」へ向かいました。「ほんの近く」と言う説明でしたが、片道30q、北海道の「近く」はあてにならない。
 ふきだし公園
自然と羊蹄山とで作り出す「おいしい水」が絶え間なく湧き出る噴き出し公園は「名水の里」として多くの人に親しまれています。 特に、湧水池は開拓当初より聖なる場所と崇められ、地域の人々の手によって大切に守られてきました。
この写真が全てと言う小さな公園でした。
ここでの想定外は「野鳥が多い」ことでした。
 ・アカゲラ
 ・ハシブトガラ
 ・シジュウカラ
 ・コサメビタキ
 ・カルガモ(写真右)
 ・マガモ
 ・コガモ
 ・ハシブトガラ?
 ・ハクセキレイ
 ・ヒヨドリ
何が驚いたかと言えば、ここのカモたちが「潜る」ことでした。どれも潜水カモではありません。きっと、潜れば「餌がある」のでしょうが、やはり、理解できません。

アカゲラ

コガモ?

ヒヨドリ

シジュウカラ

マガモ?

リス

もうこの当たりは「温泉だらけ」です。
ニセコにも温泉街があり、ペンションで教えていただいたグランドホテルへ行きました。

もう古い温泉で、温泉の中も階段だらけ。足が滑りそうで、へっぴり腰で歩く。
大きな露天風呂は「混浴」と言うことでしたが、年齢を問わず女性はいない」。ぬるい露天風呂で、長風呂好きには良いでしょうが、烏の行水の私は早々と引き上げた。

ニセコには、オーストラリア人のコロニーがある。世界一の「ニセコの雪質」に惚れこんだ人たちが住み着き、ペンション村を建設した。異国情緒ある街並みで、良い雰囲気です。
ここでは、中国人は比較的少なかった。ニセコはブランドとなり、安売りのパック旅行の対象になっていないのだろう。

6時半から夕食
 ・各種『肉の燻製』とサラダ
 ・鰆のムニエルと温野菜
 ・野菜スープ
 ・ステーキ
 ・デザート
ペンションのご夫婦と話をしながらの食事。地ワインを1本呑み干してしまいました。

8時過ぎには「オヤスミ」でした。