未知の北海道へ(道西の旅) 160923  
昨夜は早く寝てしまったので、夜明け前に目が覚めてしまった。予報通り、雨が降っている!
雨に洗われ、昨日は見えなかった「羊蹄山山頂」が見える。

今日1日は「雨」の覚悟がいるようで、雨装備を用意して出発準備を整える。
7:30 ペンションブルックで朝食

これで3日連続の「非バイキング料理」になりました。
ご主人の自慢料理「燻製」の秋刀魚がついています。こちらの「卵焼きはとても甘い」と言う共通点を発見しました。後は野菜中心のメニューです。以前は、自家菜園の野菜を使っていたそうですが、ギブアップしたそうです。

8:00ニセコ出発⇒洞爺湖観光⇒昭和新山・有珠山観光(昼食)⇒道の駅フォーレスト大滝⇒15:30休暇村「支笏湖」到着。チェックイン後、野鳥の森で探鳥/宿泊:休暇村「支笏湖」

朝食を済ませ出発、洞爺湖温泉へ向かう。
走っても走っても「左側に羊蹄山が見える」。どうやら、羊蹄山の外縁を走っているようだ。

洞爺湖は眼下に見えるはずですが、雨煙で霞んでみえない。



9時、洞爺湖温泉観光船乗り場に到着。
割引券で乗船券を購入。普段はとても「綺麗な湖面」だそうですが、雨に叩かれ美しさが分からない。

湖面に浮かぶ野鳥を見つけるが、どうやらオオセグロカモメの、幼鳥・若鳥・成長が揃っているみたい。


遊覧船は、温泉町と中之島を往復する。

洞爺湖サミットが行われた会場は、湖畔山頂にあり「雲中」でした。

中之島は「原始林」に指定されており、ここの博物館には、クマゲラを始めとして様々な野鳥の標本があるが、原始林は立ち入り禁止。林野庁の職員にならないと出会うことはなさそうです。

ここで出会った野鳥は、
 ・オオセグロカモメの、幼鳥・若鳥・成長
 ・コブハクチョウ
 ・ハクセキレイ
だけでした。

コブハクチョウ

オオセグロカモメ(成鳥)

オオセグロカモメ(幼鳥)

オオセグロカモメ(若鳥)
中之島(複数の島の総称)でも「買い物」をしてしまい、相変わらず荷物は膨張中です。

帰りはこの船です。
どうやらこの船が有名らしく、中国人観光客が、中の島で降りることなくUターンです。温泉街の船着き場では、大勢の中国人観光客で溢れていました。行くときは、僅か4人で「貸切状態」だったのがウソみたいです。

時間が早いので、予定になかった「昭和新山」へ向かいました。向かう途中の「湖畔の道」では、防風林が、バキバキとへし折られていました。これは、台風が残した爪痕のようでした。



昭和新山

有珠山
昭和新山は、昭和18年、突然地震と共に始まり、麦畑が隆起して、約2年で出来た火山は、後に昭和新山と命名されました。今も噴煙を上げており入山禁止となっている。

その向かいにあるのが有珠山です。
2000年、3月27日未明の火山性地震の観測から3日目の31日、大勢の町民・マスコミが見守る中で起こった。4月1日には、洞爺湖温泉街の背後「金比羅山」に新たな火口を開け、噴火口は合計50ケ以上にも及んだ。
100年間に4度の噴火が起こった有珠山は、活発な活火山です。なのに、ここにはロープウエイがある。
有珠山の噴火は私の記憶にもあります。ただ、昭和新山と向かい合っているとは知りませんでした。

昭和新山と有珠山の両者を合わせ、世界ジオパークとなっている。

昭和新山到着し、車を止めていたら目に入ったのがシマエナガでした。
まさかここで野鳥に出会えるとは、想定外の嬉しいことです。雨にもめげず探鳥開始です。
出会ったのは、
 ・シマエナガ
 ・キバシリ
 ・コゲラ
 ・アカゲラ
 ・ハシブトガラ
 ・ヒガラ
たちでした。

予定外の探鳥のお陰で、昼食は昭和新山になりました。迷った挙句選んだのは「札幌ラーメン」です。残念がら、昨年台湾で食べた札幌ラーメンの方が美味しかった。

休暇村「支笏湖」へ向かいます。途中、リンゴ畑が連なる場所を通過しました。
直販店があったので急ブレーキ。リンゴを買い求めました。これも土産となって、荷物の重さ戦線の原因になりました。


本来は、昼食予定だった道の駅フォーレスト大滝へ向かいます。着いたと思ったのは、その手前の「民間の土産物店」でした。この付近は「キノコの産地」だそうです。様々なキノコがあり、キノコ鍋が大好き大好きな私は、いっぱい欲しいと思ったのですが、旅行先ではどうしようもありません。
そこで、1杯100円のキノコ汁で我慢しました。
やっと、本物の「道の駅フォーレスト大滝」に着きました。
ここには『日本一豪華なトイレ』があるそうで、見学してきました。

総石張りのトイレで、建材だけを見れば豪華に違いないのですが、どうやらもう古いモノらしく、
バリヤフリーの思想は欠片もない。段差だらけで、私には「怖いトイレ」でした。
道の駅の一番奥にトイレはありました。
いきなり階段で始まり、眼下に石張りのホールが広がりました。言えることは、結構勾配がキツく、身障者がこの階段をクリアすることはない。
何処までも「石張り」に拘ったトイレでした。近くに石の産地でもあるのだろうか?石への拘りについて、何の説明もなかったから、きっと「お金を掛けたかった」だけなんだろう。

予定通り、ここで昼食だったら「キノコタップリの料理」になっただろう。これはこれで食べてみたかったな。
ここでも、土産を少々と、ソフトクリームを食べて、今夜の宿泊地「休暇村・支笏湖」へ


休暇村「支笏湖」に到着しました。ここは「野鳥の森」の中にあります。
結果を先に言いますと、野鳥がいっぱいいました。やっと、野鳥が本格的に楽しめます。

あいにくの雨ですが、雨具で身を固め、日暮まで探鳥を楽しみました。
翌日も、早朝から探鳥でした。鳥果が重複するので、明日に併せて紹介します。
部屋も広くリニューアルされていますが、コンセントの少なさには困りました。もう、ある意味「旅行慣れ」してきたので、そんな時に備えてケーブルタップも持ってきました。

温泉は良かったのですが、エレベータのない2階で、今日も20sのバッグを担ぎ上げることになりました。なんでバリアフリーにせえへんのかと、ボヤクこと仕切りでした。
休暇村は、一昔前の「国民宿舎」です。
配慮は行き届いており、中国人客もいません(きっとパック割引がないのからだろう)。とても雰囲気は良いのですが、職員の90%は中国人です(とってもよく教育されおり、まったく不愉快ではありません)。

夕食メニューはご覧の通りで、半ばセルフのバイキングです。もうさんざん美味しいものを食べてきたので、写真紹介はスルーします。
中庸の味と量でした。お酒とデザートもしっかり頂きました。
景色も雰囲気も良く、とても素敵なところです。
野鳥も多く楽しみです。ここは「2泊4食付18000円/人」と言う制度があり、クマゲラの営巣期に、ぜひもう一度、ゆっくり来てみたいと思いました。
 (写真は支笏湖)
惜しむらくは、野鳥の森の維持費用に限りがあるようです。野鳥の観察小屋を含め、片道2qの遊歩道があるのですが、その大半が「崖崩れで通行止め」となっていました。補助金は、作る時には出ますが〜維持管理費は出さない〜残念なことです。