思い立って『石垣島』
旅行行程
急に思い立って「石垣島へ行こう」と言うことになった。
石垣島は2年半ぶり4度目の訪問です。小さな島で、探鳥スポットも限られている。探鳥ガイドさんから「最新情報」を仕入れたかったのですが、急なことでガイド予約が出来なかった。しかし情報は随時ショートメールで戴きました。
探鳥のタイミングとしてはオフシーズンで「お初」はありませんでした。それでも、約45種と出会い、楽しく過ごしてきました。
 11月26日
朝5:40自宅をスタート。関空7:45発peach231便で石垣島へ向かい、10:30石垣新空港到着。急なことで予定は組んでいない。気ままに探鳥地を巡ります。

到着時に、カタグロトビの営巣地のデータ(座標)が、ショートメールで届いた。便利な世の中になりました。およそ目印になるものもない牧草地にピンポイントでいける。
空港近くでレンタカーを借り、早速、座標の場へ向かいました。この日は、カタグロトビの姿を見ただけで、写真までは撮れなかった。

この後は、磯部川河口(大浜海岸)、新川河口、平田原と廻って探鳥。
この日出会った野鳥をリストアップしておきます(目視だけで撮影出来なかったも含む)。
カタグロトビ・カンムリワシ・チョウゲンボウ・ミサゴ・ズグロミゾゴイ・シロハラクイナ・クロサギ(白型+黒型)・ダイサギ・コサギ・アマサギ・アオアシシギ・アカアシシギ・キアシシギ・イソシギ・セイタカシギ・ムナグロ・キョウジョシギ・その他のシギチ(種別不明複数)・イシガキヒヨドリ・ムシクイ(種類不明)・ムクドリ(種類不明)・イソヒヨドリ・キセキレイ(種類不明)・カノコバト・キジバト・ドバト・スズメ(種類不明)・ツバメ(種類不明)・オサハシブトガラス

17時半チェックイン/ ANAインターコンチネンタル泊

 11月27日 
石垣島の夜明けは、ほぼ7時と遅い。ここは、台湾まで40qほどしか離れていない。日本列島3000qを同じ時間にすることに無理がある。
ゆっくりの朝食を済ませて、探鳥開始。まずは、昨日のカタグロトビ営巣地(写真下)へ。ここで、地元で有名なバーダーNさんに出会う。Nさんに出会ったことで、カタグロトビの場所が判明。私たちだけでは見つけるのは無理だったかもしれない。それくらい「遠く」て、風景に融けてしまう。

カタグロトビは、数年前に日本へ帰化した野鳥。本来はオーストラリアの野鳥で、日本にいるはずのないモノです。
Nさんが「これはナニ」とfacebookに挙げたことで、家内が指摘した。私たちはその直前にオーストラリアで出会っていたので直ぐに判明した。最初の飛来は3羽だったそうですが「2ヶ月毎の繁殖」だそうで、今では数グル―プに分かれ、生息エリアを広げているそうです。

更に、Nさんから様々な「最新情報」を戴き、次へ出発。
 ・ハイイロオウチュウが現れる可能性が高いポイントで待つが現れず。代わりに、カンムリワシがやってきた。
 ・マガンやオオヒシクイが入っているという「裏田原」へ。お目当てはいなかったが、多くのシギチに会えた。
 ・風が強い日で、こんな日はオオアジサシがやって来るそうで、磯部川河口に回るも、ここも空振りでした。
この後、ベニバトがいるという平田原へ向かったが、またまた空振り。
更に漁港付近で「ムクドリ」を追う。大きな群れに出会ったが止ってくれない。群れには、ギンムクドリ・コムクドリ・カラムクドリが混ざっているはずですが、確認できず。
この日、新たに出会った野鳥(重複分は除く)は、
コウライキジ・チュウサギ・シロガシラ・モズ・カワセミ・ダイゼン・ビンズイ・アオサギ

16時半ホテルへ帰る。ANAインターコンチネンタル泊

 11月28日 
朝食後、ホテルのゴルフ場を一周。なんにもいない!
次は車でバンナ公園へ向かう。やはり、野鳥の季節ではないので静かなもんです。
更に裏田原をチェックして、川平湾(写真下)に向かう。エビの養殖場でオニアジサシに会えるかと思ったのですが、空振り。その代り、帰化野生化したクジャクに出会う。これはとてもラッキーでした。

石垣島は、南端から北端まで縦走しても40分でしかない。探鳥スポットがあるのは、南側だけで、石垣島3日目にもなると「行く場所」に困ってしまう。この島は、基本的に「観光の島」でありマリーンスポーツの島です。探鳥だけではどうにも間が持たない。
川平の帰路、農林試験場へ向かった。渡りの季節なら「小鳥」が多く入るところですが、やはりオフシーズンで「なんにもいない」ところでした。

更に足を延ばす。バンナに隣接する前勢岳の「国立石垣天文台」へ。山道をやっと登ったら「本日閉館日」でした。こんな表示は「山道に入る時に出しておけよ」とぼやいた。

昼食を済ませ、早い帰路に着いたのですが、平田原を通過する際に立ち寄った。ここで、出会いたかったムラサキシギと邂逅。残り福と言ったところか。

この日出会った野鳥たち(重複分は除く)は、
オオバン・ジョウビタキ(なんでここに?)・タシギ・真っ黒なクイナ(オオバンではない/オオクイナの幼鳥か?)・クサシギ・タカブシギ・クジャク・ムラサキサギ・ハウセキレイ・ハシビロガモ

14時半ホテルへ帰る。この日はホテルの施設を楽しむ。ANAインターコンチネンタル泊

 11月29日 旅行最終日
6時前に起きて、荷物の整理。昨夜は体だがどうにもだるく、夜は8時に寝てしまった。

早い朝食を済ませてチェックアウト。最後の探鳥地はカタグロトビです。この日は2グループを見つけることが出来た。
出会った野鳥(重複分は除く)は、シマアカモズ・カルガモ・カオジロハクセキレイ

昨日の食事で万札が消えた。
今朝のチェックアウトで千円札が消えた。
空港での買物でチャラ銭も消えた。
見事に持ち金を使い切り、スカンピンで帰りました。

11:10石垣島発peach232便⇒13:20関空到着。15時ヤマトと再会。


 旅行雑感
北海道のヒグマと、沖縄のハブは脅威です。
普段なら、野鳥を追ってブッシュに入るのですが、この看板を見ては入れません。

2年半ぶりの石垣島旅行で、各所で感じたことがあります。それは「自然が荒れてきている」と言うことでした。

海岸沿いの遊歩道は、水鳥を探しながら歩くのに最適なのですが、ブッシュが遊歩道を遮っている個所が何ヶ所もありました。

観光が最大の産業の島だけに『何があったのだろう?』と訝しく思いました。翁長県政で政府との関係がぎくしゃくしており、そんな影響が出ているのだろうか?ならば、とても残念なことです。
最後に、折角情報を戴きながら出会えなかった野鳥をリストアップしておきます。
ハイイロオウチュウ・マガン・オオヒシクイ・メジロガモ・ベニバト・オニアジサシ
出会いたかったが会えなかった野鳥は、チュウダイズアカアオバト・ハッカチョウ。出会ったかも知れないが確認出来なかった野鳥に、ツメナガキセキレイ・カラムクドリ・コムクドリ・ギンムクドリなどがありました。