薩摩の旅「ナベヅルと城下町散策」
221213
半世紀ぶりの鹿児島です。そして探鳥で初めて訪れます。
今年は、鳥インフルエンザで大変なことになっているようですが、城下町散策と併せて楽しんできます。


 12月13日(火) 晴れ

薩摩の旅は、探鳥と観光です。いつものようにあくせくしていません。
この日も、朝食は8時からで、ノンビリです。朝食は和食で、ごく普通の内容です。

コーヒーを飲んでいたら、人懐こいネコちゃんが「膝に上がっておねだり」してきましたが、躾に反するのであげませんでした。


記念撮影をしてペンションを出発です。
どうやら私は893と間違えられていたみたい。出発の際ご主人から「正義正しい人だったんですねえ~」と言われた。まあ、珍しいことではないのでええけど…これで、昨夜のご主人の「よしよそしい態度」が理解できました。
昨夜の河口です。朝も早くないので多くはえさ場へ立ち去った跡でした。

ヒドリガモ

ハマシギとコガモ

ハシビロガモ
■ツル観察センター
昨日「もう充分ツルは見た」と思っていたが、それは間違いであった。保護区へ「食事に来るツル」は昨日の数倍と言える。昨日見たツルのほか、僅か1羽だけ飛来している「クロズル」をみる。クロヅルは11月の石垣島に続いて2度目。




保護区に食事にやってくるツルの群れ
(これは見ない限り想像もできない風景でした!)



無数と言えるツルの中から「たった1羽のクロズル」を見つけるのは大変!
(首が黒いツル)11月に石垣島で出会っているので、2度目の出会いです


ツルに混じってカモ類(種類もたくさんある)も食事に来ている

こちらも「無数」と言えるミヤマガラス(小型)の群れ
冬になると大陸から渡ってくるカラスで、近畿で見る普通のカラスには出会わなかった
中に「コクルマガラス」が混ざることもあるそうですが確認できず


スズメ(写真下:ピンボケですがニューナイスズメが混じっていました)


ムクドリですが、中にホシムクドリが混じっていました
■阿久根道の駅で昼食
ツルの観察を終えて、次の探鳥スポット「川内市高江町の田圃」へ向かいます。その途中、阿久根道の駅で昼食。

薩摩ラーメンのメニューがないので、出水地鶏の「海賊焼き」を注文。出てきた物を見てビックリです。まあ~そのデカいこと!
何せ、ナイフもなけりゃナプキンもない。両手で引き裂き「油でベトベト」になりながらビールで流し込む。
何とか海賊焼きは食べたけど、ご飯までは入らない。
トイレで、しっかり手を洗って一息つきました。
外に広がるのは「東シナ海」です。風が強く、些か荒れ模様です。

食後、海沿いの国道を川内市高江町の田圃へ向かいます。

■川内市高江町の「田圃」へついたのですが、稲刈りが済んだ後の田圃が、延々と広がるばかり。
水田(湿地)でもあれば、シギチが入るのですが、ナ~ンもいない。
後で気づいたが、写真は1枚もない。
■川内原発資料館
川内市高江町の「田圃が空振りだったので、時間が余ってしまった。
そこで、川内原発資料館へ行くことにした。資料館前に広がる池が、探鳥スポットとして紹介されているので…

資料館へ向かう途中、湾度に波を避けるかのようにマガモが沢山浮いていた。

東北大震災で福島第1が大きぼな原発事故を起こし、全国の原発が停止した。その後、幾つか原発が再稼働したが、川内原発はその一つです。

1年前にウクライナ侵攻を機に「国際的にエネルギーが高騰」している。
この日、電力会社は一斉に値上げを発表(最大5割近い値上げ)した。値上げがなかったのは原発が稼働する関電と九電だけであった。

資料館を見学。
川内原発に「頑張れ!」とエールを送る。

■鹿児島城址
それでもまだ時間が余り、急遽、鹿児島城址(当初予定になかった)へ

鹿児島城は、島津氏が関が原で「戦わずして敗れた後」命からがら逃げかえり、家康の侵攻に備え急ぎ築城したものです。迎え撃つ気概を示したことで「薩摩1国」は安堵されたが、大幅に領地を減らしている。

鹿児島城は、平時の平城・戦時の山城で構成されている。現地へ立つとよく分かるが、どう見ても「二つの城が隣同士に」ある訳です。

平時の平城本丸跡には「黎明館(歴史資料館)」があり、2年前に御楼門(大手門に相当)が再現された。
黎明館では、まずはティータイム(朝からの行動で些かお疲れ)。美味しかったです!

昨日の出水麓武家屋敷群の説明も丁寧でしたが、黎明館では学芸員さんが案内してくださりました。これで理解度は全く変わります。
展示物を見ながら「何故、島津は関が原で戦わなかったのか?!」といった議論も出来ました。

黎明館はとても広く、全部回るには1日掛りそうです。流石にそこまでは時間がなく、鹿児島城に関することだけで、引き上げました。

黎明館背面に見えるのが「城山」です。戦時の城「山城」です。冒頭の地図を見ても分かるように、平城・山城双方に「本丸」があります。

西南の役は、この城山で「西郷隆盛が自決」して終焉します。
鹿児島城は関が原敗北で始まり、明治維新では徳川を亡ぼし、西南戦争で「徴兵」に攻め滅ぼされて、歴史を閉じました。

今日の泊りは、 「桜島」を正面に見る「鹿児島サンロイヤルホテル」です。 0980-84-3102
車寄せから荷物を運んでもらい、チェックイン後は部屋まで荷物を運んでくれました。久しぶりに、ポーターもいる本格的なホテルです。
とてもきれいな日本語を使うアジア系の方で、お礼は申し上げたのですがチップを渡すのを忘れた(どうも、習慣がなくて)。

普段通り「配線工事」をして、充電やPCのセットです。
その後は、桜島を見ながらの温泉です。

ディナーバイキングも素晴らしかった!
料理は40種類。シェフが目の前で料理しているバイキングなんて久しぶり(普段は質素なので)です。

飲み放題を追加したのですが「元を取れる量」はもう飲めません。
夫婦とも山ほど食べて、消化剤のお世話になりました。