薩摩の旅「ナベヅルと城下町散策」
221214
半世紀ぶりの鹿児島です。そして探鳥で初めて訪れます。
今年は、鳥インフルエンザで大変なことになっているようですが、城下町散策と併せて楽しんできます。


 12月14日(水) 曇り時々「天気雨」

昨夜は食べ過ぎで苦しかった。朝食は控えようと思っていたのに、目の前にすれば「手が出て」しまう。それでも、普段の食事より、やや多い程度に押さえました。シェフが焼いてくれたオムレツが美味しかった。

後追いの感想ですが、このホテルが旅行中最高のホテルでした。ホテル関係者への教育もキチンされており「おもてなし」が、そこここで感じられました。

■指宿スカイライン
朝食ごチェックアウト。
車に荷物を積んで「なんかオカシイ?!」
で、見直したら家内のトランクがない。家内と言えば、肩から掛けた小さなバッグだけ。私が全部運んでくれると思っていたそうです。ちなみに私は、5㎏のリュックを背負い、肩にバッグを掛け、両手に荷物です。
ちょっと呆れたが諦めて、フロントで鍵を受取り、荷物を取りに帰った。ヤッパチェックアウトは「おいらの役目」やなあ~

鹿児島から、指宿スカイラインに乗り「南下」開始です。名の通り尾根を結ぶスカイラインで、「錦江湾」を展望台から観光しながら進みます。
最初の目的地は「知覧」です。桜島を見ながら錦江湾を回っていきます。

このスカイライン、交通量は「ほとんどない」です。バブルの頃に、あちこちで造られた「道」の一つなんだろう。

通行料は100円。人件費の方が高いだろうと心配になった。

あいにくの天気ですが、素晴らしい風景でした!
(展望台はたくさんありました)

錦江湾展望台に到着。
ここで、暫し休憩です。

ちょっとした遊歩道があり、展望台にも行ける。
ミニ探鳥を楽しみ、トイレをも済ませました。

ここは「椿が有名」だそうですが、まだ殆ど咲いていませんでした。





■知覧武家屋敷(知覧麓)

知覧城があったことは間違いないのですが、「もう跡形もない」そうです。そんなわけで「城を感じる」ことはできませんでした。その代わり、素晴らしい「知覧麓」が残されていました。私達が訪れた麓は、出水と知覧だけ。どうしても比較してしまうのですが…

出水と全く異なる雰囲気の麓です。いま現在の「町造り」の参考になりそうなセンスです。出水が最前線の「麓」であったのに対し、こちらが最も後方の麓に当たる。「戦」に対する緊迫感の差が出ているのでしょう。
 ・出水程「五番目の道路」ではない
 ・道路を掘り下げて「ゲリラ戦」に備えているのは出水と同じ
 ・門は「虎口」を形成していた(出水よりずっと強固に)

 ・個々の家が「庭造り」しており「生活に余裕があった」のでしょう。各麓は「自給自足」だった分けで、経済力の差が麓の形式にも出たはずです。庭の前は三和土になっており「示現流の稽古」に使われたのであろう。やはり、武力の維持は欠かせなかったとおもう。

出水には「ツル」という観光資源があり、出水麓の地位が少し下がる。それに対し、知覧麓は最大の観光資源です。
時代を反映して、武家屋敷も「歯抜け」が出ていますが、逆にそれを上手く活用している。
 ・歯抜けになった場所も「生垣を維持」して景観を保存
 ・歯抜けになった土地は今も住み続ける人たちの「共用駐車」にしており、武家屋敷の雰囲気を保っている
 ・観光客用の駐車場や休憩施設にも利用されている



屋敷ごとに趣向を凝らした「庭」がある。きっと、訪問しあっては「自慢話」に花が咲いたことだろう



微妙に見通しのきかない道



門を入っても、家屋敷が見渡せない。城で言う「桝形虎口」になっており、敵を迎え撃つ形です


やはり「玄関がない」


歯抜けになった武家屋敷は、駐車場や観光客用の休憩施設になっている

余りに写真が多すぎて、とても全部は紹介しきれない。しかし、この写真だけでも「雰囲気」は味わって頂けるであろう。

できれば「一度訪れて欲しい」場所です。百聞は一見にしかです。
「麓」の入口は両側ですが、こちらが「正面入口(写真上)」みたいです。
私達は、逆方向に車を置いてきたので、これからUターンです。

駐車場を出て、知覧で有名な蕎麦屋へ。
時間は11時半、ちょっと早昼です。お陰で「行列」に並ばなくて済みました。

注文したのは、オーソドックな蕎麦ではなく、現在風にアレンジされた「チャンポン蕎麦」です。これが実に旨かった!

知覧武家屋敷のお庭で出会ったジョウビタキ
再び、スカイラインに乗って指宿へ向かいます。

喜入の石油備蓄基地を眼下にしながら「池田湖」へ向かいます。この頃になると、桜島ではなく「開聞岳」が風景のシンボルに変わってきました。
■池田湖
池田湖は九州最大の湖。でも、道路に接しているのここだけで、ここに1年前にできて一躍「有名スポット」になったのが、ダンケンコーヒーです。

逆に、今までこんな施設がなかったのが不思議です!

お店は「若者であふれ」行列が出来ています。
暫し、休憩と探鳥です。




カワウ

カイツブリ

カンムリカイツブリ

バン(若鳥?)

■開門山麓自然公園
(トカラ馬放牧地)
自然公園の名に惹かれ「探鳥出来るかも?」と思ったが、甘かった!
ホンマに、トカラ馬放牧地で、馬はいるけど近寄るのは怖い(注意看板もあった)
トカラ馬は、小粒でずんぐりむっくりでした。

開聞岳中腹にある「展望台」ここから先はゴルフ場で進入禁止。

展望台からは「長崎の鼻」も見える絶景でした!


■長崎の鼻
長崎の鼻は「海に突き出た岬」、和歌山にも「番所の鼻」があり、恐らく同じ意味だろう。分からないのは、何故「長崎」なんだろう。和歌山の番所の鼻は、ここに「船の見張所」があったからです。残念ながら、理由を聞ける人に出会えませんでした。

長崎の鼻には、駐車場から歩いて10分ほど掛かります。途中、出会った看板がコレ!きっと同じ人のモノだろう。
この地は「竜宮伝説所縁の地」らしい。
恐らく、観光客誘致のために造ったのあろう「竜宮神社」がありました。浦島太郎の像もあって「ご利益」を謡っていますが、何となくシラケてスルーしました。


長崎の鼻から見る「開聞岳」は、文句なしに美しかった!
岬の先端には灯台です。



■西大山駅(JR最南端の駅)
西大山駅は、JR最南端の駅と言う以外、何の変哲もない「無人駅」です。

時間を測って行った分けではないのですが、偶然というのは恐ろしい。
1日に数本しかない列車がやって来ました。

運行時間に合わせて、観光バスも来て、ひと時の賑わいです。

数分の停車時間で列車は去り、押し寄せた観光客は、駅前の「地産地消の店」に大移動。
レジには「長蛇の列」です。

でも、これも一時のあだ花!
観光客を乗せたバスが去ると、もうまるで客はいない。1日数回だけの客で成り立つ「特殊なお店」でした!



これで、今日の予定は終了。ホテルへ向かいます。
今日のホテルは、指宿砂むし温泉「指宿シーサイドホテル」泊 0923-23-3111

ここは、ほぼ「団体客だけで持つ」ホテルに見えました。
残念ですが、昨日の「おもてなし」は期待できそうもない。

ここを選んだ理由は、宿泊費に「砂むし温泉」が含まれていることでした。
部屋に荷物を置くと、まずは砂むし温泉です(団体客が到着前に利用した)。

予め掘られた「溝」に横になり、砂を掛けてもらいます。
「砂の重さ」は相当なもので、私は息苦しいくらいでした。結構、砂の温度は高く、10分でギブアップ。でるときは、横に体向けて砂を落として立上ります。

ざっと砂を落としてから大浴場へ。ここで入念砂を洗い流して、浴槽に浸かります。温泉は「塩水泉」でした。

後で分かったことですが、指宿温泉の中心街とは離れた場所にあり、バブル時代に「リゾート狙い」で造ったようです。バブル時代を思い出させる「広い部屋」ですが、設備もバブル時代のマンマで相当な年期ものでした。まあ、贅沢三昧の旅ではないので、文句は言うまい。
夕食は大食堂で。
これも団体様を避けて時間設定。
日本酒を頼んだのですが、新潟の酒でした。薩摩へ来たンだから、やっぱり「芋焼酎」でしょうね!
もう途中から「お腹が大きく」なって、
ご飯はスルーしました。