沖縄で感じたこと | |||||
11/8~11まで、沖縄へ行ってきました。行程は4日間ですが、前後は移動日で「実質3泊2日」の滞在でした。旅行中「沖縄で感じたこと」を綴っておきます。
■基地の島 沖縄本島は25年振りです。記憶はほとんど無いうえ、沖縄自身が様変わりしていることもあって「お初」と変わりません。 那覇空港へ着陸すると、自衛隊の対潜哨戒機・戦闘機・空中警戒機が並び、否応なく「基地の島」と感じる。石垣島へ、この数年で2回行っているのですが、雰囲気がまるで違います。那覇が都会であることもあってか、石垣島の「長閑な島」の雰囲気はありません。
地政学的に、ここがキーストンだと思っても、やはり「多いな」というのが正直な感想でした。とは言え、率直な意見交換が出来る雰囲気もなく「基地の話題はタブー」で、あえて避けることが多かった。 ■ネイチャー施設 季節外れとは言え探鳥目的で行きました。各地にネイチャーセンターがあり、このような施設がたくさんあるのだと感じました。野鳥情報を仕入れようと2ヶ所のネイチャーセンターを訪れましたが、どちらもがっかりでした。 金武の田んぼは沖縄では有名な探鳥スポットです。田んぼに隣接するネイチャーみらい館の管理事務所へ行きました。サインには『水田と野鳥』とあります。 ![]() 野鳥の情報が欲しいと思い質問したら、職員の答えは「さあ~」が全てでした。野鳥に関するパンプもなく、私には何も役立ちませんでした。ここにネイチャー施設がある理由を、職員が一番理解していないと思いました。 この日の泊りは「やんばる学びの森」です。立派な施設なのですが、今回の旅行で「最悪の宿」でした。 職員対応は、みらい館よりずっと良かったのですが、ハードがダメです。 ・WiFiがあるのにPCを置くデスクがない ・コンセントが極端に少ない ・シャワーはあるのですが、ブースになっていないので使用すればトイレも水浸し ・洗面付近に歯ブラシも置けない ・ベッドが粗悪で眠れなかった ここの職員は、ここで泊まったことがあるのだろうかだろうか?宿泊費用は1室2名で15000円(2食付)と決して安くない。宿泊者を歓迎する工夫はまるでなかった。近くにホテルがあるなら、ここには絶対泊まらない。 ■観光 季節的に野鳥が少ないのは承知していました。そこで、今回は珍しく観光を考えていました。行ったのは、今帰仁城と首里城です。文句なしに素晴らしい史跡です。 今帰仁城は1609年の薩摩侵攻以降は廃城にされ、石垣はあれどどのような建物があったのか?定かではないそうです。 首里城は大東亜戦争の爆撃で焼失。20年ほど前から復興工事が始まり、まだ完成までに5~6年掛かるとのことでした。 今帰仁ではボランティアガイドさんに丁寧な説明を頂きました。首里城では要所要所にガイドさんがいて説明をしていました。 ところが、説明の後に「薩摩や日本に滅ぼされた云々」という『恨み節』が入ります。 今回は先の大戦に絡む史跡には行っていません。前回の旅で訪れており、リピーターになるには「気の重い場所」です。 ■格安パック旅行 3泊4日(旅費・宿泊費・レンタカー・食費込)3万円と言う格安パック旅行でした。実際には、1泊はスルーしてやんばる学びの森に泊まっていますし、食事もオプションを選んでおり、旅行社への支払い以上の費用が掛かりましたが…それでも安い旅行でした。 何故こんなに安いのか?疑問でしたが、少しは解けたように思います。 沖縄県では、本島以外で私が知っているのは石垣島(竹富島を含む)だけです。 石垣島にはオフシーズンがありません。ホテルも飛行機も予約は簡単ではありませんし、島内のレストランも有名所は要予約です。 しかし、今回の旅行では飛行機もホテルもガラガラでした。ようは「遊ばせるよりまし」という理由が大きいように感じました。では、何故「本島の観光客」が少ないのか? ■補助金 沖縄県には桁外れの補助金が交付されています。基地に対する贖罪の意味もあるのでしょう。本当に箱物施設が多いのもこんな理由だろうと思う。さらに言えば、運営に暖かさや意欲を感じないのは「設置の苦労(予算確保)」がなかったからかもしれません。 ところが、石垣島へ行くと箱物は少ない(きっと補助金の配布が少ないのだろう)ですね。石垣市役所など老朽化が目立ちます。その代り戦争史跡もありません。つまり、リピータには気が重くなる要素がない。理屈をこねなくても「石垣島は楽しい」のに対し、沖縄本島には「主戦場になった」と言う消し難い暗さがある。ただ、私には明確な解消法を持っていない。 |