沖縄本島再び
5月11日

沖縄本島北部(濃いグレー部分は米軍基地)
沖縄経済の収入源は、
 ・基地収入
 ・観光
 ・補助金
想像で書いたが、間違いないと思う。
沖縄に大きな産業はない。自前の収入は「観光」だが、沖縄本島ではそれも「たいした収入ではない」と思えてしまう。
南部には、観光資源として「戦争遺跡」やビーチがあり、マリンスポーツも出来る。しかし、本島北部には、そんな資源はない。だから北部へやって来る観光客は限られる。

私達夫婦は、戦争遺跡を楽しむ気になれない。復元された首里城へは昨年行ったが、偏ったイデオロギーつきガイドに辟易した。日本が嫌いな日本人や外国人でもめてる「基地問題」は南部にあり、私たちは近寄りもしない。
ただ、北部も基地だらけです。ナビで走ると、道路の左右とも「米軍基地」なんていっぱいある。やんばるの森などは、まさに演習地のど真ん中と言った感がある。それでも、基地反対の看板すら見たことがない。北部の収入には観光が抜け落ちるので、基地収入と補助金が主体であろう。そのくせ、道路と箱モノは立派なもんです。今回の沖縄旅行で、関った公営施設は、
 ・ネイチャー未来館(金武町)
  ⇒探鳥スポットを尋ねたが「まったく知らない」という返事だった
 ・比地大滝(国頭村)
  ⇒超優れもの探鳥スポットなのに開園は9時。野鳥の観察時間としては遅すぎる
 ・やんばる学びの森(国頭村)
  ⇒市街地のホテル料金の倍はするのに「客が少ないから大浴場はなし」と神経。民間では考えられない

この3ヶ所とも、バーダーには堪らない「野鳥のメッカ」です。ところが、どの施設にも野鳥観察指導員は配置されていない。それどころか、ここが野鳥のメッカであることを職員が知らない。だから、野鳥に関する冊子もおいていない。唯一、やんばる学びの森だけが、依頼すれば探鳥ガイドの手配をしてくれる。
日本には約700種の野鳥観察記録があり、日本独自の固有種は下記の10種です。
ヤンバルクイナ」,「アマミヤマシギ」,「ヤマドリ」,「アオゲラ」,「ノグチゲラ」,「カヤクグリ」,「アカヒゲ」,「アカコッコ」,「メグロ」,「ルリカケス」(ヤンバルクイナ,アマミヤマシギ,ノグチゲラ,アカコッコ,ルリカケスは南西諸島,アカヒゲは南西諸島と伊豆諸島,メグロは小笠原諸島にしかいません)
この内、ヤンバルクイナ・ノグチゲラ・ホントウアカヒゲ(これはアカヒゲの亜種)は、沖縄本島北部にしか生息しない、超レアな野鳥です。これ程の『観光資源』はないと思うのですが、気付いていないのか?それとも活用する気がないのか。頑張ったところで、公務員の給与には関係ないということだろうか。

石垣島は沖縄県でも観光地として活気がある。ここでは基地問題もない。きっと補助金の配分も少ないのだろう。さて?どちらが幸せなんだろう。