オーストラリア「タスマニア・メルボルン」旅行で感じたこと
ブルーニー島の家
地産地消の木材(ユーカリの木)の家・自給自足(雨水活用+薪ストーブ)・太陽光発電がない
四国ほどの大きさというタスマニア州の州都ホバートから南下し、ブルーニー島に渡りました。キングストン近くからフェリーで渡るのですが、小さな海峡で時間にして10分ほどでした。

ブルーニー島は南北に細長く、北と南が「海の中道」で繋がっている。海の中道の幅は狭く、風が強いと飛沫が通るほどです。
私たちの目的地はブルーニー島の最南端だけに生息する「ピンクロビンと白ワラビ―」です。超が幾つも付く「レアな珍鳥珍獣」です。
訪問地に住む人もいるのですが、多くは「夏の別荘地」だそうです。こちらの休暇は、1~2ヶ月ほどで日本の感覚ではない。この先は南極しかないわけで、ここで冬を過ごすには覚悟がいるらしい。この別荘地の建物には多くの特徴があった。

地産地消の家
ここでも木材は「ユーカリ」です。余り加工性が良くない材木です。そんな材木で造った家がですが、それはそれで「味」があって面白い。

屋根材はここでも「波板が主流」
夏でも、最高気温が10℃に満たない日が多く、冬の寒さは想像の外です。恐らく、瓦では凍結被害に耐えられそうもない。
サッシも、金属製ではなく木製(恐らくこれもユーカリ)でした。家をじろじろ見るのはタブーで、詳しい観察が出来ないのですが、極寒冷地なのに、断熱性能はどうなんだろうと、不思議でした。

自給自足
 ・水は「雨水活用」
どの家には「大きな雨水タンク」があり、屋根の樋をタンクに導いている。
井戸を掘っても「塩水」でしかないという。

ただ、雨水活用は都市部以外では全国共通のことだそうです。国土面積の割に人口が少ない上に、都市部に人口が集中しているので「給水インフラ」は都市部だけという。

都市から一歩離れれば、コスパがあわないので「上水」は存在しない。但し、上水も雨水も「生で呑める」国です。
なお、ブルーニー島は、短時間とはいえ「ほぼ毎日雨が降る」ので、これでも「タンクが小さい」そうです。

 ・暖房は薪ストーブ
どの家にも「煙突」がある。暖房は「ユーカリを燃やす」薪ストーブです。

 ・電気
調理に使う熱源は「電気」ということでした。私たちも滞在中は「キッチン付き」のホテルが多かったのですが、何処も電化キッチンでした。これも、オーストラリ全土の傾向だと思う。
ブルーニー島で「太陽光発電」を見たのは1ヶ所のみでした。南緯43度という日照条件の悪さに、これだけ雨の日が多いと、発電効率が良くないのかもしれない。

 ・LPG
ガスキッチンには出会わなかった。スーパーマーケット(コンビニに近い)で「5㎏のボンベ」が売っていたが、この程度で済むくらいしか、使用頻度がないように思った。