夏の道東『エトピリカに会いたくて』  140714
野鳥  野草
 7月14日根室ー釧路(行程156q)濃霧小雨のち曇り
7:15宿を出発⇒根室市内「明治公園」で探鳥⇒落石ネイチャークルーズ(海鳥探鳥)9:40〜12:20小雨ベタなぎなのですが「今年最高の濃霧」という。それでもエトピリカに出会えた⇒霧多布湿原センター⇒釧路。 釧路泊
流石の晴れ男も息切れか?この日は朝から小雨。
本日はいよいよ、今回の最大目的である『エトピリカに会おう』の日です。早めに食事を済ませ、落石へ向かう前に、根室市街地にある明治公園で探鳥です。

 ■根室市・明治公園
明治公園は広く、くまなく歩き回る時間はありません。そこで、宿のご主人に主なスポットを教えていただき、まいりました。そこは濃密な空間でした。
 ・ハシブトガラ
 ・シロハラゴジュウカラ
 ・ウグイス
 ・アオジ
 ・ノゴマ
 ・ベニマシコ(写真)
 ・コヨシキリ
 ・オオセグロカモメ
1時間ほどの探鳥でしたが、北海道らしい「公園の鳥」でした。

 ■落石ネイチャークルーズ(海鳥探鳥)
落石ネイチャークルーズでは、新谷(にいや)さんにお世話になりました。
落石ネーチャークルーズの設立は5年前。某大企業の海外駐在員だった新谷さんは、その赴任中に「海鳥観察の必要性」を感じたそうです。帰国後、早期退職し根室市に働きかけて実現しています。ただ、その道のりは平坦ではなかったそうです。
人口2800人の根室市に日本有数の漁業組合が4組織あることでも分かるように、漁師さんたちはとても裕福だそうです。だから〜ネーチャークルーズが収入につながる〜と言った切り口は、まったく通じず、豊かな自然と貴重な海鳥の存在をアピールすることで、共感を呼んだそうです。
現在、4隻の協力(殆どボランティアに近い)を得て、運行されています。

波はベタでしたがうねりがあり「今年最高の海霧」という濃霧の中で観察になりました。断続的に小雨が降り、海霧もレンズにまとわりつく環境でした。持っていったカメラはコンデジ(50倍ズームと60倍ズーム)で、船も被写体も揺れる中で、高倍率ズームの難しさを味わいました。


海の探鳥を終えて無事に港に帰り着く。
とてもお腹が減っていることに気づき、「何か食べるものはありませんか?」とお願いしたら、出てきたのがコレ。ウニもイクラもないけど、これが普通の「北海道料理なんだ」と素直に肯ける料理でした。

エトピリカ館

濃霧とオオセグロカモメたち

なんとも素朴で美味しかった

今回は装備(準備)不足でした

エトピリカ(写真上)は数が少なく出会える保証はありませんでした。前日のクルーズは空振りだったそうですが、濃霧のお陰で至近距離での出会いとなりました。良い条件とは言えませんでしたが、エトピリカのほか、ケイマフリ・ウトウ・ハイイロエリアシシギ・ウミウ・ヒメウなどに出会うことが出来ました。

 ■移動中
今回の旅行では、昨日に続いて長距離移動の行程です。私は運転が出来ないので、ドライバーは家内一人。
助手席で様子を見ていては「休憩(仮眠)」と取らせます。
途中、何にもない道路脇に車を止めて仮眠。その間、私は散歩です。

こんな道端にもたくさんの花が咲いています。
この風景はヨーロッパによく似ていますね。緯度的にもヨローッパに近く、環境が似ているのだろうか?

途中、通過したポロト沼。前回まで毎回お世話になっていた「ポロト案内舎」があるところです。

 ■霧多布湿原センター
長い道のりで、霧多布湿原センターへ着いたのですが、ここは私たちが目指していた場所と違っていました。
霧多布湿原センターで確認したら、それは「霧多布湿原ナショナルトラスト」で、随分手前で分岐すべきでした。ここへ行くには50qほど戻る必要があり、今回は諦めました。クロユリが見たかったのですが「1月前に終わっている」とのことで、これもあきらめがつく理由でした。

その代り入手できたのが「エトピリカの縫いぐるみ」です。これは、霧多布湿原センターの依頼で創られたオリジナルだそうで、倉庫を探していただいて在庫を見つけました。
旅行へ行くたびに、象徴的な「縫いぐるみ」を買い求めており、今回もこれを探していました。これで、霧多布湿原センターの目的を果たせました。
以降、まっしぐらに釧路を目指しました。

  ■釧路
夕方5時、JR釧路駅前にあるホテルに到着です。

私は「夜の釧路」に繰り出したかったのですが、一目でわかるほど家内は疲れています。
そこで、少し休憩を取った後、タクシーを呼び「回転すし」へ行きました。ホテルで教えていただいた郊外型の寿司屋さんですが、これがメッチャ美味かった!この食べっぷりだけで、ご理解いただけるだろう。

往復同じ運転手さんで、ふるさと自慢を楽しく聞かせていただきました(私は郷土に誇りを持っている人がとても好きです)。
釧路には寿司だけではなく、パスタやハンバーグなど「自慢できる料理」がたくさんあるそうです。それは次の楽しみに!

食後「爆睡」