夏の道東『エトピリカに会いたくて』  140715
野鳥  野草
 7月15日釧路ー美留和(行程94q)快晴。何せ暑い!弟子屈到着雷雨
9:45釧路出発。釧路湿原(温根内ビジターセンター木道散策・探鳥・湿原植物観察⇒釧路湿原野生生物保護センター)⇒夢工房で昼食⇒900草原⇒草原の森⇒美留和。 美留和「きらりの宿昴」泊
今回の旅行で、一番のんびりした行程です。朝もゆっくりと出発。まずは通いなれた釧路湿原温根内ビジターセンターへ
 ■釧路湿原(温根内ビジターセンター木道散策・探鳥・湿原植物観察

ビジターセンターで用を足そうと思っていたのですが、本日は休館日。この広い湿原で、トイレがあるのはセンター内だけ。
尿意は待ってくれないので、まあ〜夫婦とも非常手段を行使。立小便をしながら、ふと右上の枝を見たら、エゾフクロウが止まっていた。カメラなど構えられる状況ではない。フクロウは、まったく羽音をさせることなく飛び去って行った。こうして、温根内の探鳥は始まりました。

昨年の訪問は6月でした。1月違えば大違い。
昨年は、ワタスゲの湿原だったイメージだったのに、風景は一変しており、視界を遮るばかりに伸びた葦が広がっていた。
季節がら、親子連れや若鳥と出会うことが多かった。
 ・エゾフクロウ
 ・ノビタキ
 ・カワラヒワ
 ・シマセンニュウ
 ・ムシクイ(種類不明)
 ・コヨシキリ
 ・オオジュリン
 ・ハシブトガラ
 ・シロハラゴジュウカラ
 ・ハシブトガラス
 ・ツツドリ(声)
 ・カッコウ(声)
 ・アカゲラ(声)
特別珍しい野鳥はありませんでしたが、北海道でしか出会えない「夏羽」は楽しいです。
湿原だけに、原生花園と違った植物が咲いています。
ただ、ワタスゲの季節は終わっており、ここでも去年と違う雰囲気でした。

 ■釧路湿原野生生物保護センター
名が示すように、傷ついた野生生物の保護治療に当たっています。
貴重種のシマフクロウもここで治療を受けている。また、人工繁殖も大きなゲージの中で行われている。遠くからゲージを覗いてみたが見えるはずもなく、展示室のバードカービングで研究員氏から説明を受けた。

シマフクロウは世界最大のフクロウで、魚を主食とする珍しい種類です。
水中の魚を襲うため「飛翔音を消す必要がない」ので、バサバサと大きな音を出して飛ぶそうです。
これで「今日の予定」は終了。後は気ままに美留和へ向かいます。

まずは、温根内近くの「夢工房(ホテル)」で昼食。この日は北海道では珍しく暑い日で、冷房のない北海道では汗まみれです。
簡単に済まそうとカレーを注文したのですが、随分待たされました。どうやら一から作っていたようです。でも、美味しかったですよ!


 ■900草原
名前の面白さで寄り道した草原。
360度のビューがあり、見渡せる草原の面積が900Haあることからの命名だそうです。到着後に雷雲が近ずいてきて、いきなりの雷雨となりました。

北海道ならどこでも出会えそうなニュウナイスズメ。機会がないままにここへきて、やっと出会えました。居るときは居るもので、電線に群れで止まっていました。

 ■草原の森
900高原から少し下ったところに「草原の森」があった。良く考えると、変な命名である。

バブルの終わりかけに金をつぎ込んで作り上げたようだが、メンテをされることも、人が訪れることもないまま「自然に帰ろう」としている。
遊歩道の舗装は剥げ、つり橋は「危険」と表示してある。

今回の旅行では「クマゲラ」に出会いたと思っていたが未だ果たしていない。まだ雷雨が続く中、鈴を鳴らしながら歩いたが、どう考えてもクマゲラより熊に先に出会いそうで、途中で引き返した。
ここでの収穫はこの花。名前を調べるのが楽しみです。

  ■美留和
美留和「きらりの宿昴」は4度目の訪問です。
ただ、今回はいつもとルートが違い、昴はナビに表示されないので、予想通り迷いました。こんな時は原点に戻ろうと、JR美留和駅をナビに入れて、やっと自分の位置確認。

場所が分かれば探鳥をと、美留和の畑を巡る。子育てシーズンは終わりかけで、昨年ほどではありませんでしたが、
 ・モズ
 ・ベニマシコ
 ・ノビタキ
 ・カワラヒワ
などの親子に出会いました。

昴では、オーナー夫婦とマッシュが出迎えてくれました。ライオン刈りにしたマッシュ、なかなか凛々しい姿です。
昴の楽しみは、温泉に料理とオーナーとの会話です。では、今夜のディナーを紹介します。

北の幸のカルパッチョ

オニオンスープ

屈斜路湖産姫鱒の香草焼

ほうれん草のグラタン

摩周ポークのソティー(バルサミソース)
女将生家で取れたライス

白つつじのデザート
食事が済んでも、同宿の皆様と楽しい会話が続きました。これがペンションの醍醐味ですね!