初夏の道東『野鳥と野草三昧』  130623
野鳥三昧  野草三昧
6月23日(晴れ)6時起床。霧多布と違いこちらは暖かい。最高気温は20℃超
森つべつ・ランプの宿⇒チミケップ湖⇒森つべつ・ランプの宿⇒津別峠展望台⇒和琴半島

朝の美留和の森
少し疲れが出てきて6時に起床。北海道へきて一番の朝寝坊です。

朝食(写真右)までの間、美留和の森を散歩です。
美留和にも「クマが出没」するということで、腰に鈴をつけて歩きました。写真上のように、すっかり緑が濃くなって、野鳥の声は聞こえるのですが「姿を見つける」のは容易ではありません。かろうじて出会ったのがエゾシカとアオジ(写真右下)、それにキビタキでした。

すばるのバードテーブルへやって来る野鳥の方が多く、真冬に出会ったヤマセミにも出会えません。
そこで今日は予定通り「観光」に出かけました。目的地のチミケップ湖は、美留和から約80q。ちょっと距離があります。

美留和を出て、今日のルートは幹線を外れることが多い。牧草地や畑では、野鳥が止まることができるのは「電線」となる。
これが「関西では珍しい鳥」が、呆れるほど止まっている。ドライブ探鳥が有効なことが良く分かりました。

チミケップ湖へのルートはナビの指定する国道ではなく、峠越えを選んだ狭い道」と聞いていたのですが、流石はデッカイドウである。生石山へ通慣れた私たちには、充分広い道路でした。
屈斜路湖の手前で峠道ヘ入り、超えたところに、寄ってみたかった「森つべつ・ランプの宿」がありました。

  ■森つべつ・ランプの宿
峠を降りて、チミケップと逆方向へ1q走ったところに「ランプの宿」がありました。温泉付きの宿泊施設があり、渓流に沿ってクリンソウが群生していました。

全くの偶然でしたが、ここでは『クリンソウ祭り』が行われていました。私たちは、1年でたった1度のチャンスに出会いました。
では、渓流と森とクリンソウをご紹介します。
高い木からロープを吊るして「登るイベント」を行っていました。とっても挑戦したかったのですが、まだイベント開始前で待ち時間があるというので断念。チミケップ目指して走り出しました。

途中、給油と食糧の買い出しで津別の街に入りました。今日は日曜日で「スタンドは休み」と知ってあわてましたが、コンビニで丁寧に次のスタンドを教えてもらった。チミケップには「何もない」と言うことなので、このコンビニで弁当をドリンクを購入。あとは10qほどで到着です。
  ■チミケップ湖


チミケップホテル

チミケップホテルの湖畔デッキ

鹿鳴の滝(チミケップから唯一流れ出す)
北海道には湖は多い。
だが、チミケップ湖畔に建つ客室6室のチミケップホテルが、ミシュランガイドで高い評価を得たことから、一躍脚光を浴びるようになったそうである。

ミシュランで絶賛された料理は全て予約制。行ってみて分かったが、街とは隔絶されており、あらかじめ用意された食材以上の対応が不可能なのだろう。
私たちも「出来れば昼食を」と思ったのですが、前日予約も無理でした。せめてお茶だけでと、紅茶を頼みました。

湖畔に突き出たデッキからは人工物は全く見えません。まさに「何もない」ことがこのホテルの値打ちです。
とても透明度の高い湖で、カヌーで釣りを楽しむ人がいました。

ぐるりと山で囲まれたチミケップ湖。周囲はキャンプ場と探鳥コースに恵まれています。
ただ、私たちは事前に用意していなかったので、座ることもできません(ベンチもない)。探鳥コースに「クマが出る」と言うことで、あまり深く入り込まないよう注意を受けた。

クマ除けの鈴をつけて歩いたのですが、
 ・クマ注意の標識に出会うたび気味が悪い
 ・虫除けがまるで効果がないほど虫が多い
 ・ジャングルに近い木の密度

こんな理由で、とても探鳥にはなりませんでした。ただ季節を選び、しかるべき案内があれば「クマゲラ始め5種のゲラに会える」森だそうです。改めて挑戦したいものです!

さらにもう一つ困ったことがありました。
ホテルで地図(チミケップネイチャートレイユガイド:北海道網走東部森づくりセンター発行)を入手して歩いたのですが、地図に示された『ポイント名』と、現地の標識が全く別物でした。きっと違う組織が地図と標識を作ったのでしょうが、せめて利用者の立場になって統一して欲しいものです。

  ■再び「森つべつ・ランプの宿」へ
チミケップでは寛ぐことができず、再び森つべつ・ランプの宿」へやって来ました。
丁度、演奏の時間で、ソフトクリームを頬張りながらまったりしました。

クリンソウ祭りの会場と反対側になり、ここからは丘陵地の森になっている。
今日1日ここで過ごし〜森で探鳥をする手もあったな〜と気付きましたが、結果論です。
ここももう一度来てみたいところでした。
帰りも「ドライブ探鳥」を楽しみました。交通量が少ないので、道端に車を止めても問題ないのがうれしい。

  ■津別峠展望台
峠越えの途中、2Kmで展望台(写真右)があるという。そこで寄り道をしました。

ここの標高は925mあり、屈斜路湖を見下ろす景勝地で知られる美幌峠より400mも高い。
おそらく、屈斜路湖を一望するには最高の場所でしょう。

でもなあ…
何で展望台が中世ヨーロッパの古城風なんだろう?
アイヌの砦風の方がピッタリかなと、勝手に想像していた。

  ■和琴半島
津別峠から見下ろした屈斜路湖に突き出た半島が「和琴半島」です。ここには温泉が湧きだしており、半島を周遊できる遊歩道もあります。ただ、それには3時間ほどかかりそうです。この日はもう時間がなく、これも「次の機会に」です。
少しだけ歩いてみたのですが、季節を選ぶ必要があります。大阪と比べれば随分涼しいのですが、ここでも「虫がわんさか」おり、中途半端な装備では「虫にボロボロにされる」こと間違いありません。

きらの宿すばるへ帰り、楽しみな夕食です。何せ、お昼はコンビニの買い出しで済ませたので…

夏野菜のサラダ

キャベツとジャガイモのスープ

時鮭のムニエル

アスパラのグラタン

海藻ポークのエスキャロップ

ガトーショコラと紅茶
本日も「完食」でした。御馳走様!

旅行中、TVはどこにもありません。ネットで主なニュースは拾っていたのですが、この日のショッキングニュースは「新坊氏救助」でした。盲目のセーラーと太平洋横断中、クジラと衝突、ヨットは沈没と聞きました。悔しかったでしょうね。